15 Addio, migliori amiche. ページ15
ぼさぼさの金髪頭、真っ白な白衣。間違いなくコンセイユだ。
「まさかお前が連続殺人犯だとはな」
ジャケットの内側に右手を差し込み、銃の安全装置を外す。
「人聞きの悪いことを言わないでクダサイ。私は彼らに実験台になってもらっただけデス」
おどけるように両手を上にあげてコンセイユは言う。ヘラヘラしたその顔に俺はイラついた。
「それで死人が出たら殺人事件になるんだよ」
銃口を向けながら言いうと、コンセイユは引き上げた口角を下げ、目つきをきつくさせる。
部屋のどこかでカチッという固い音がした。俺は銃の音だろうと思いあまり気にしなかった。
……
「十分経ったわ」
私は一人つぶやいた。その言葉に、私達の空気が良くないものに変わったのはとても分かりやすかった。
私は銃の安全装置を外し、敵をしながら廃ビルの中へ入った。
後ろから二人が着いてきているのは足音と浅い呼吸の音で分かった。
私達のものではない足音が聞こえた。
柱の陰に銃口を向け、引き金を引いた。灰色の柱に赤い液体が飛び散る。やはり影に敵がいたらしい。
「チッ、後ろからも来てる！」
オルディナの声に、私はとにかく先に進むために強く一歩を踏み出した。
「手分けして始末しろ！」
二人に指示を出し、私はヴェリタがいるであろう上の階への階段へ向かった。
――ヴェリタ、どうか無事でいて……ヴェリタ、ヴェリタ！
心の中で必死に祈りながら走る。
「ベゼ」
聞こえるはずのない声が聞こえた。私は走っていた足を止め、後ろを振り返る。
そこには、私の初恋の人……ヴェリタが優しい微笑みを浮かべて立っていた。
「なん……で、ここにいるの？」
ヴェリタにかける、というよりは彼の存在を確かめるために問うた。
ヴェリタは私の問いには何も返さず、後ろを向いて歩いて行ってしまった。
「待って！」
私は銃を投げ捨て、ヴェリタの陰を追いかけた……
……
「意味なしに実験しているわけではアリマセン」
悲しそうな目をしてコンセイユは言う。
言い訳を聞く気はないが、何の意味があってこの研究をしているのかは知りたい。俺は話の続き促すように片眉を上げる。
「妹の元気な姿を、幻覚でいいから見たかったんデス」
俯いて言うコンセイユ。俺は話の続きが気になり、銃を仕舞った。
「彼女は、生まれつき病弱でした」
涙を流し、思い出すように話すコンセイユ。
「ヴェリタ」
後ろから女性の声が聞こえた。俺は、ゆっくりと振り返る
そこには、俺が生まれて初めて愛した女性の姿が……
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エメラルド(プロフ) - 心の雨と虹の空さん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。これからも頑張ります！ (2018年1月18日 16時) (
レス) id: ab0197407b (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空(プロフ) - 参加してくださりありがとうございます。すごく面白いですね！ 細かい動作や表情が丁寧に書かれていて、素晴らしい作品ですね。アドバイスがないくらい面白かったです。活動頑張ってください。あなたの作品、大好きですw (2018年1月18日 11時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いさみ x他1人 | 作成日時：2018年1月9日 10時
