ナムジャ＋ヨジャ＝BTS～ALL～① (ページ4)

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もし事務所から何か届いたら絶対に自分が来るまで開けるなとソヨンに念を押された私

少し開けたい衝動にかられながらも彼女の到着を待っていた

ｶﾞﾁｬ····

SY「お待たせA」

「ちょっとインターホンぐらい鳴らしなさいよ」

ものすごい勢いで部屋に入ってきたソヨン

「ごめんごめん」と笑いながら私の隣に座った

「じゃあ開けますね」

SY「やばい··········めっちゃ緊張するっ···汗」

そんな緊張しなくても結果は見えてるってば

Ａ４サイズの茶封筒の封を開け中に入っている紙をゆっくり取り出す

私もソヨンもじっとその紙を見つめる

『第２次審査のお知らせ』

「え？」

SY「えっ···

『この度はご応募ありがとうございます。
書類審査を通過いたしましたのでお知らせいたします。
第２次審査の詳細は下記をご覧ください』···っ」

びっくりして声も出なかった

ソヨンは悲鳴をあげてすごく喜んで「私の目に狂いはなかった」って発狂してて

私はわけがわからずただその紙を握ってて

奮えそうになる身体を必死に抑えた

それからは何かすごくあっという間で

『第３次審査のお知らせ』

『第４次審査のお知らせ』

とんとん拍子に日が過ぎて行った

そして今私はまたあの茶封筒を手にしていて

生唾を飲むソヨンの隣に座っている

「·····開けるよ？」

SY「··········うん」

ｶｻｶｻ···

SY「··········う···そ·····っ」

「っ·····」

『最終審査のお知らせ』

本当に信じられなかった

ソヨンはやっぱり悲鳴まじりの声で発狂して「あんた最高」なんてちょっと涙目になってて

私はその紙が入っていた茶封筒を見つめて

あぁ彼らもデビューを知らされた時こんな感じだったのかなって

ただそんなことを思っていた

最終審査は一週間後

審査にはメンバーも居るという

私は大きく波打つ自分の胸をキュッて握って

必死に平常心を保とうとしていた

だってそうしないと

泣いちゃいそうだったから·····

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