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A side
翌朝
「··········ﾝ··········っ」
び···びっくりした···汗
眠気まなこの私の目に飛び込んで来たのはVさんの綺麗な寝顔だった
朝から心臓に悪い···汗
結局あのまま寝ちゃったのか
私としたことがなんと大それたことを···苦笑
私はVさんを起こさないようにその腕を退かせる
スマホの時刻を確認すると朝の8時を回ったところだった
私はふと昨日のVさんの言葉を思い出す
昨日散々お世話になったし···
私は自分の用意を済ませるとキッチンに立った···
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TH side
♪〜
TH「··········んー········ん···？」
スマホの目覚ましで起きた俺はAが居なくなってることに気づいた
本当に朝に帰ったんだ···
重たい身体を起こして寝室を出る
TH「·····ふ···」
飲み物を取るためにキッチンに向かった俺はシンクに置いてある物に気づいた
【お世話になりました。
要らなかったら捨ててください。
お仕事頑張ってください。】
TH「サンドイッチ···」
もしかして昨日の言葉思い出してくれたのか
ラップに包まれたソレをひとつ摘んで口に放り込んだ
TH「··········うーま···笑」
残り物で作ったにしては完成度が高いそれ
多分仕事場に持って行けるように作ってくれたはずのそれを俺はぺろりと平らげてしまった
なんだろうこの気持ち
まだほんのりと残る彼女のあの香りが俺の胸をしめつける
って言うか···俺未だにAの連絡先知らない
聞く機会いくらでもあったのにこれじゃあお礼も言えないよ
誰か知ってるかな······いや
Aに限ってないか···苦笑
今度はいつ会えるのかなんて柄にもなくそんなことを考えていた···
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作者名：ぷ
| 作成日時：2020年7月27日 17時
