キラキラ～TH～① (ページ12)

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TH「··········これからはおいでよ」

「え？」

TH「こういう場···笑

せっかく来たんだし···また機会があればさ」

「··········考えときます」

TH「頑固だな···笑」

「大学卒業してから仕事一筋で生きてきたんで···

こういう付き合いとかよくわかってなくて···

友達もどんどん結婚して行って疎遠になっちゃってて···余計に」

TH「··········」

「あ···すみません···こんな話聞いても仕方ないですよね···苦笑

私はこれで失礼します」

TH「帰っちゃうの」

「明日も朝から仕事なんで」

そういった彼女は俺に頭を下げると店の出口へ歩いて行った

珍しい···よね

別に自惚れてるわけじゃないけどこんなにも俺らに媚びない彼女が不思議で

Aはきっとタレント目当てで事務所に入ったわけじゃなさそうだな···

しばらく彼女の背中を見つめてた俺は人に呼ばれてまた会場に戻った

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A side

数日後

「ちょ···イム」

「はい？」

「帰るとこ悪いんだけど···今から〇〇にあるスタジオ行けるか？」

「え···？」

「アーティスト部門のスタッフがひとり高熱でダウンしちゃって···

俺はまだ仕事残ってるしお前に頼みたい」

「あー···」

「確実に深夜コースだけど···明日休みにしてやるから頼めるか？」

「でも明日は大切な会議がありますし···」

「それなら代わりの者に行かせる···だから頼んだ」

「··········わかりました」

超絶行きたくない

せっかく今日はもう上がれるって思ってたし

スタジオに行けるなら他の人なら喜んで行ってたと思うけどあいにく今居るのは私だけ

私は必要な書類をカバンに詰め込んで指定されたスタジオに向かった

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