残酷な世界で Fifth

EPISODE ２１８　怠惰 ページ41

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「それでシャル、用事って？」


「…え？あ、あぁ。
　修行も再開しようかと思ってね。
　基礎は怠らずやってたみたいだしオーラもより
　質が上がってるけど、能力の方はあんまり進展
　してなさそうだから」



、、、うげっ！！

シャルどうしてわかるんだろう…


もしかして私がちょっとサボり気味だったのも全部見透かされてるのかな、。



っていうか図星すぎて何もいえない、、、

能力ひとつ自分じゃ完成させられないとか恥ずかしいな、、、



「よ、よろしくお願いします…」



「よろしい。
　で、Aの能力ってどんなのがあったっけ？」



あー、、、えーっとーーーー。







＿＿＿＿安全地帯(エアドーム)は、私ができる円の範囲内の人のみに使用可能な能力で、相手のオーラ量を自在に上下させることができる。

複数人同時もできないことはないけど、人が増えていくごとに大して変動出来なくなる。


例えば対象が1人のときは０から１０まで自在に変動させられたのが、複数人となると０から５くらいしか変動させられなくなるという事。

それに、自分自身も結構なオーラの消費量だからそうポンポン使えない。

ただこの２年間練の持続時間を伸ばす事だけは怠ってなかったから、絶対量も人より大分多いし、オーラの消費量が多めっていうのはそんなに問題視するところじゃないかな。


考えるべきは円が半径12メートルしか出来ないことと、能力の発動に少し時間がかかってしまうこと。

精密にパパッとできるほど簡単じゃなくて、数秒かかってしまう。


…戦ってる最中の数秒は、結構な命取りだよね、、、



＿＿＿＿あとは、幻(チェンジ)。

こっちはシャルも結構手伝ってくれてたよね、確か。


どんな生き物や物質でも、性質ごと見た目を変化させることができるという能力。

ただし能力の発動に数秒どころじゃなく相当時間がかかる上、変化させていられるのは、最大で３０時間。


しかもそれは特に特性のない簡単な物で出た最高記録の結果である。

因みに人などの生き物の場合では別の生物に変化させられた試しがない。







．









「あはは、何にも進展してないね、本当に」


「いやぁ…あはは、、、
　一応円の範囲が半径２mほど広がりました…」



「うん。で？」


「、、、すいません」


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