残酷な世界で Fifth

EPISODE １８２　仲良 ページ5

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「あ！Aじゃん！！
　もうおちついたのか？って、だれそいつ」

宣言通りの２日後。

約１ヶ月ぶりに私はゾルディック家へ来た。



＿＿＿＿当然、シアンも一緒に。

1人にするわけにはいかずについ連れて来てしまったけれど…

大丈夫だろうか。。。

さっきから私の後ろにピッタリくっついて隠れているし、はじめて会った時も話してくれなかったし、シアンって結構な人見知りっぽいんだよね。



まぁ、ここがただの優しい人だらけの平和な所だったら構わないけど、そうでもないじゃん。

暗殺界隈の名家じゃん。


それに、一癖も二癖もある人たちの集まりだし。

…悪い人たちじゃあないけどね？？



でもいろんな意味でイルミとキキョウさんには会わせたくないな、なるべく。

「キルア、久しぶり。
　ちょっと背伸びた？？」

「…んなすぐのびるかよ。
　で、だれだよそいつ」


まぁ、キルアなら歳も近そうだし性格もいいし、いい友達になってくれそうかな。

「えっとね、訳あって私が面倒見ることになった
　シアン＝ベルティーネ。」


「…ふーん。
　おれキルア＝ゾルディック。よろしくな」


キルアは自己紹介をして右手をこちらに伸ばす。

多分握手したいんだと思うけど…


シアンはというとビクリと体を震わせ私の後ろに隠れるばかり。

「ごめんね、ちょっと人見知りで。
　シアン、キルア握手がしたいんだってさ。
　握手わかる？できそう？」


キルアは悪い人じゃないよ？

と、シアンに向き直って言う。



返事はなかったけれど、シアンは少しだけ私の後ろから顔を出して、キルアを見つめてた。


それから、ゆっくりと右手を前に出す。






「…よ、よろ (しく)、、、」



「よろしく！！」

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