＊続きます ページ19
．
「ん…太宰くん？
珍しいね。来てたなら起こしてくれて構わ
ないのに」
太「いやぁ、それもどうかと思ってね。
聞いたよ、今日が最期なんだって？」
目を覚ますと、ベッドの横の椅子に治が座っていた。
ベッドを起こしながら、Aはそう治に話しかける。
「嗚呼、それで態々…有難う」
太「でもどうしてAさんは入院なんて
しているんだい？する必要はないんだろう？」
その質問に、Aは少々迷う。
「そうね…
孤独死するのが嫌なのよ。
此処にいれば、少なくともお医者様は付き
添って下さるでしょう？」
太「ふーん…
おっと、もうこんな時間だ。
今日くらいはAさんを彼に譲らないとね」
時計を見、治はそう云ってウインクする。
「…じゃあね、太宰くん」
扉が閉まり、静かになった部屋でボソリと呟いた。
そのすぐ後、また扉が開く。
治が忘れ物でもしたのかと思ったが、そこにいたのは中也だった。
無言でベッドの横へ来て、椅子に腰掛ける。
「…どうしたの？
仕事で何かあった？」
中「何がって手前…
今日で、、、最期じゃねェかよ」
Aが尋ねれば、中也は掠れた声でそれだけ返す。
何だ、その事か…と、Aは少しばかり安心した。
「生まれた時から決まっている事だもの。
今更そんな顔しないでよ…
死ぬに死ねないじゃない」((ニコ_
けれど、中也に感化されてAも少々辛そうな面持ちに変わる。
中「けどよ…ｯ！！
長女だからって理由だけで死ぬなんてｯ！
手前は何も悪くねェのに！！！」
最後だから。
タイムリミットが迫り、何かの一線を越えたのか、中也はそう叫ぶ。
それを慌ててAが「しーっ」と云って止めた。
「此処、病院だから。ね？
どうしたの中也、らしくないじゃない」
普段と違う様子の中也に、Aは少々戸惑う。
中「俺は…手前に生きていて欲しい」
「うん。
私も欲を言えばずっと中也と居たい。
けどね、今までこの呪いから逃れられた家族は
１人も居ないの。」
死ぬのは怖い。
けれど、中也にそう云って貰えて喜んでいる自分がいた。
中「ならｯAがその１人目になれば
良いじゃ__っ！」
その続きを、Aはそっと遮る。
「有難う中也。
でもね、そんな事が無駄なのは中也も
心の何処かで解っているでしょう？
中也。私ね、中也が隣で笑っててくれ
て本当に幸せだったよ。」
誰よりも幸せ者でいられた２６年間だった。
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西 - この方角に福があるはずです
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がーどれーる(プロフ) - マリコさん» 大変お待たせいたしましたm(_ _)mご満足いただけるかわかりませんが、なるべくリクに沿って作らせていただきました。ずいぶん長くなってしまって、告白まで入りませんでした。申し訳ありません。…えーっと、改めまして、リクエストありがとうございました！ (2020年12月20日 12時) (
レス) id: 5a3d547e73 (このIDを非表示/違反報告)
がーどれーる(プロフ) - ティラミルクさん» あざーっす(￣^￣)ゞ (2020年11月15日 16時) (レス) id: 5a3d547e73 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミルク(プロフ) - 良きよ(*^-^*)更新ふぁいと！ (2020年11月15日 12時) (レス) id: 71f25d95d1 (このIDを非表示/違反報告)
マリコ - がーどれーるさん» はい、此方こそありがとうございますそして米花町の皆にヒロインがセーラー戦士だって事を打ち明けとヒロインがはるかさんに愛の告白をしてあげてください。 (2020年11月8日 23時) (レス) id: acaf3d42e5 (このIDを非表示/違反報告)
がーどれーる(プロフ) - マリコさん» セーラームーンは存じ上げていませんので、少々お時間を取ってしまいますが、それでも宜しければ書かせて頂きます。リクエストありがとうございましたm(._.)m (2020年11月8日 6時) (レス) id: 5a3d547e73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がーどれーる | 作成日時：2020年11月7日 19時
