進行距離 ０.４�� ページ6
*＊.*..
「あっ私はAです！わざわざありがとうございます。
その、挨拶回りってまさか全員にしてるんですか…？」
私で１１１人目だと思うんですけど……
すごい人ですね。
「いやぁ、俺はもう１６回目になるベテランだからさ。
新人さんにだけわからないことがあればいつでも言ってくれ
って言ってるのさ。…どうだい、お近付きの印に」
尋ねると、トンパさんは凄い勢いで話し始め、最後に私に向かって缶ジュースを投げて来た。
そういえば…
＿＿＿＿＿＿いい？よく知らない人から貰ったものは極力受け取ったらダメだからね？
ってお兄ちゃんが再三言っていましたけど…。
きっとこの缶ジュースもそのうちにはいりますよね、？
どうしましょう、善意を無下にするのはあまりやりたくないのですが、、、
「ごめんなさい、受け取れません」
でも、お兄ちゃんと約束は破れません…！！
ごめんなさいっ！！
「そう言わずにさっ！」
「本当は受け取りたい思いでいっぱいなんです！！
でもごめんなさいっ！！それを受け取ると私っ！！
怒られちゃうんですっ！！」
なかなか缶ジュースを受け取ってくれないトンパさんに、深々と頭を下げる。
罪悪感で胸が張り裂けそうですっ！！
「ねぇ♧
彼女に何飲ませる気だい？」
…っ！？
突然頭上から知った声が。
下げていた頭を起こし、慌てて数メートルほど離れる。
「わっ！ヒソカ！？
今、絶！？やめて下さい心臓に悪い！！」
「ひっ！
じゃ、じゃあ俺はこれで！！」
驚いてとった距離をまた縮めながら一言物申すと、同様のタイミングでトンパさんは去って行ってしまった。
困っていたところだったので助かりはしましたけど、心境としては微妙です。
「むぅ…あなたには感謝しなければいけないみたいです。
助かりました、ヒソカ」
「じゃあ今度ボクと、「それはまた別です」、そ♢」
他の人との手合わせならともかく、ヒソカととなるとちょっとまずいですからね！！
また別のことで埋め合わせさせていただきます！！
「お互い頑張りましょうね、ヒソカ。
それじゃあ、また」
「、、、、うん♤」
…そういえばトンパさんこの缶ジュース受け取らないで行ってしまいましたけど、この缶ジュース、どうしましょう。
*..＊*.
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作者名：がーどれーる | 作成日時：2022年9月19日 21時
