*＊§何度でもキミに贈る§＊* (ページ3)

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「おはようお兄ちゃん。」

「おはよーA。
　はいこれ、頼まれてたの調べといたよ」

そう言って、兄は一枚の紙を私に手渡してきた。

「全く、Aのせいで寝不足だよ、」

渡された紙に書かれた内容を確認していると、兄はそうグチをこぼす。

やっぱり徹夜明けのお兄ちゃんに頼み事をするのは酷だったかな……

あとで何かお礼しよう。

「ごめんね、お疲れ様」

「ん、どういたしまして」

謝ると、兄は＂冗談冗談＂と笑って頭を撫でてくれた。

その後も、私達は何気なーい話をして過ごす。

みなさんはご存知でしょうか？

盗賊ってあんまりやることないんですよ。

え？さっき徹夜明けって？

いやぁ、お兄ちゃんは私と違って優秀だから常に多忙で…って、私だって優秀ですよっ！？

いや違くて、つまり何が言いたいかっていいますと！！

ずばり！！

盗賊はやりたい放題何でもOKなんですっ！！

「朝から楽しそうだな、テメェは」

近くにいたフィンクスが、そう指摘してきた。

声に出していたつもりはなかったのに…。

「楽しいですよ？
　フィンクスは違いますか？」

「あぁ、残念ながらな、」

あっさり返された。

どうやら理解者にはなってくれないみたいです。

っていうか、今少し小馬鹿にした言い方じゃあなかったですか？

…全く、人生の半分を損してますよっ！！

毎日また同じ一日が始まる、って考えるよりも今日は何があるのかな、って考えた方が楽しいと思うんです！！

絶対！！

今のところ誰も肯定してくれないですけど。

「いいじゃねぇかフィンクス。
　一人くれぇ変な奴がいた方が楽しくて、」

「ウボォーさぁんっ！！！」

流石ウボォーさん！！

何人に認められなくてももう平気です！！

わかってくれる人がいたんですから！！

「いや、それフォローでも何でもねぇだろ。
　むしろ馬鹿にされてねぇか？」

「それに、変な奴が一人くらいって言ったけど、
　今のメンバーは大半が変だよ？」

あーもー、フィンクスもお兄ちゃんもカタいことばっかり言うんだから。

私はそんなの気にしませんよーだ。

*..＊*.