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*＊.*..
「ざ、、、斬新すぎません？」
あれから数十分。
キルアくんやゴンくん達と協力して、私は何とかブタさんを捕獲することができました。
けれど、ここにきて大きな問題がひとつ。
私には、ブタさんを丸々焼いた経験がないのです！！
先程は試験合格を諦めず全力で挑む意志を保つために自分にプラスプラスで考えるようにしましたが…
誰でも作れる簡単な料理、誰が作っても大差ない、と考えるようにしておきながら、私っ！！
私、豚の丸焼きすら作ったことがないんですっ！！！！
どどどどうしましょう、これは深刻な問題です！！
何と言っても、この試験の内容は豚の丸焼きを作り、試験官さんにそれを美味しいと言わせること！！
豚の丸焼きが作れないなんてきっと論外なのです！
作れても美味しくなければ落とされるわけですから、豚さんを調理することができて初めてスタートラインに立つということなのだと思うのです…！
…と、言う事は、、、
私！スタートラインにすら立てずにこの試験に落ちてしまうかもしれないです！！！！
「おーいA？また面白い顔になってんぞ？
とりあえず落ち着け。
で、俺の真似して焼け。そーすりゃできっから」
「そうだよ！
Aさん、俺たちも手伝うよ！」
「き、キルアくん！ゴンくん！！」
そうして私は、お２人の協力のもと、ついに豚の丸焼きなるものを完成させることができました。
でも、できたはできたのですが、、、
皆さん本当に斬新な調理法で…
骨を取り除く事をしなければ、血抜きをする事もなく、、、。
味付けも適当で、本当にただブタさんを丸々焼いた感じなのです。
私だったら食べたくありません。
見た目や調理段階で決めつけるのも申し訳ないのですが、とてもおいしいと言える料理には思えません…
「と、とても不安です…」
おいしいと言ってくださるでしょうか。
*..＊*.
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名：がーどれーる | 作成日時：2022年9月19日 21時
