残酷な世界で Sixth

EPISODE ２５３　擬似 ページ30

*＊.*..



「お、遅れてごめん。
　結構待った？ほんとごめん」


「、、、」


え！？あれ！？

無言！？

まさかそんな怒って、、、？



「私から誘っといて何遅刻してんだって
　話だよね！？本当にごめん！！
　嫌だったらもう帰っても良いから！！」


「…や、違う怒ってないよ。
　ちょっとびっくりしちゃって。
　今日のA、凄い可愛い」


怒って…ない？

良かった、焦った。


「あ、ありがとう」

実は早朝にマチ達に捕まったんだよね。

折角のデートにそんな格好で行くつもり！？


とかなんとか言われて、結局支度に時間がかかって時間に遅れてしまった。

私は別にいつも顔合わせてるんだし、そのままの格好で良かったと思うんだけどなぁ…


慣れないメイクだし、服装も何か可愛いし、、、

髪型もいつもいじらないけど、今日は緩く巻いておろしてあるし…


自分で言うのもアレだけど、鏡見て良い意味で誰？ってなった。。。




流石は女性陣…ハイスペック、、、

「じゃ、行こっか。」


「あ、うん」


シャルがそう言って左手を差し出す。

これは…

手を繋げ、と言う事なのだろうか。


違ったら相当恥ずかしいが、そろそろとシャルの手に私の右手を重ねる。


満足気に握り返してくれたので、多分間違っていなかったのだろう。

恥はかかずに済んだようでよかった、、、。


「…どこに行くの？」



「水族館。
　A前に美術館初めてって言ってたでしょ？
　なら、水族館とか遊園地とかもないんじゃない
　かと思って。」


え、凄い合ってる。

「うん、行った事ない…
　楽しみ。」


急に１日デートしろなんて言われてうまく行くのかと不安だったけど、意外と楽しめそうで良かった。





「なら良かった｣((ニコ_

*..**.

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