残酷な世界で Sixth

EPISODE ２４４　悶絶 ページ21

*＊.*..



「…は？」


シャルが部屋を出て行って、どれくらい時間が経っただろう。

結構な事、ここでこうして固まっていた気がする。


そしてようやく絞り出した言葉が、「は？」である。



いや。

言い逃げなんてずるいと思う。


食欲なんて飛んでった。

何が食べながら聞いてくれ、だ。


そんな軽い話じゃなかったではないか。

しかも結局私が食べ終わる前に部屋を出て行ったから食器は自分で下げる事になったみたいだし！！


「…正直言って意味がわからない」


何が起きたのだろう。

今までそんな素振りなんてなかったのに。


何だってこんな急に。

いやまぁ理由も話してくれてたけどさ。


、、、意味わかんなかったけど。




えぇ。

でもいや、えぇ、、、。

ええぇ。。。


どうしたらいいんだろうか。



「…怪我治ったら、返事、、、
　聞きたい」



とは言われたけれど。

本気で答えが見つからない。

返事なんて言われても正直困る。


、、、この怪我一生治らなければいいのに。

ちょっとそこら辺で転んで怪我作ろうかな、。




その、恥ずかしいけれど。

嫌ではなかったのは事実。。。


比べる相手がイルミしかいなくて申し訳ないけど、イルミよりは全然、嫌じゃない。

…あれは論外なんだけれども。



かと言ってじゃあOKという軽い話でもない。

シャルとは結構長い付き合いになるし、悪い人ではない事も分かっているけれど、恋人になるとなると話はまた変わってくると思う。


、、、それに私は彼氏なんてものはいた事がないし。

どうしたらいいんだ。。。

*..**.

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