EPISODE ２４３ 衝撃 ページ20
*＊.*..
「…話？」
「うん」
訊けば、そう返って来る。
「…え、じゃあ聞くから。どうぞ」
いつもと違うシャルの雰囲気に戸惑う。
何というか、調子が狂う。
今のシャルは慣れない。
…そういえば、前に初めてシャルに美術館に連れて行ってもらったことがあったけれど、その時もこんなだったかもしれない。
どうも苦手だ。
、、、妙に気を遣う。
「…うん」
数泊あけて、シャルは話し出した。
＿＿＿この前、アリスが死んだじゃん？
俺さ、アリスが死んだって聞いた時、凄い驚いたんだ。
信じられなかったし、辛かった。
アリスを殺した相手も、正直憎い。
復讐だってしてやりたい。
…だけど俺達、餓鬼の頃から
相手を憎む一方で、アリスのような死に方をしても仕方がないと腑に落ちてる自分がいたんだ。
何言ってんの？って話なんだけどさ。
なんか、俺も、他の皆も。
遅かれ早かれ、アリスと同じ道を辿るんじゃないかって。
盗みなんて普通で。殺しもしてて。
殺されても文句は言えない。
…そーやって意味わかんない理屈並べて心のどこかで諦めて。
、、、変なこと言ってる自覚も、最低な言葉を並べてる自覚もあるけど、なんていうか言いたいのはそうじゃなくてね、。
うまくいえないんだけど、だけど。
Aが。
酷い怪我をしたって聞いた時、俺、アリスの時と同じくらい冷静にいられたかった。
そりゃアリスの時だって混乱はした。
意味わかんない事を考えるほどにはね。
だけど、Aの時は酷く取り乱して、、
どうしようもなくて。
、、、他に何も考えられなくなるくらいAが心配で、どうか無事に生きていて欲しくて。
…早くこの目で無事を確認したくて、仕事も放り出してさ。
、、、アリスもAも同じ仲間なのにそこまで反応が違う事に自分が一番驚いたよ。
それで俺、その時初めて気が付いたんだ。
…Aが、俺の中で特別な存在になってる事に。
やっと。
ずっと妙な感情に陥る事はあったけど、自分の事なのに気付きもしなかった。
何年も一緒にいるのにどんだけ鈍いんだ、って話だよね。
Aが急にいなくなった時も本当は毎日探してた。
あの時は自分でも何でこんな必死になってんのかなんて全然分かんなかったんだけどね。
今考えると、やっぱりAが特別で、大切で。
…心配だったんだと思う。
＿＿俺、Aが好きだよ。
*..**.
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がーどれーる(プロフ) - アロンさん» ありがとうございます！頑張ります！！！！(´>ω<｀) (2021年10月24日 12時) (
レス) id: c88d211ea8 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 待ってましたー！シャルの照れ隠しかわいいっ！これからも応援してまーす！ (2021年10月18日 20時) (レス) @page33 id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
がーどれーる(プロフ) - アロンさん» ありがとうございます(´˘`＊) (2021年9月26日 14時) (レス) id: c88d211ea8 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - あーこういう返事ですか、！どっちも鈍感過ぎて面白いです！デート、、どうなるんだろう！？楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年9月25日 8時) (レス) @page29 id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
がーどれーる(プロフ) - アロンさん» そうなんですか(๑°ㅁ°๑)‼ (2021年9月21日 20時) (レス) id: c88d211ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がーどれーる x他1人 | 作成日時：2021年8月22日 13時
