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酔っ払いの目が変わった…
ヤバいと思って私は全力で走った。
取り敢えず走る。
寒くて中々、息がうまく吸えない…
苦しい…
昔の小学生の頃の持久走大会を
思い出す…
冷たい空気が鼻から肺に入って
あの時と同じだぁ…
ぐ…ぐ…るしいぃぃ…
でも後ろからは酔っ払いの声が聞こえる
止まれない…
なんで私はこうもさっきから走って
ばかりなんだよ…
自分に呆れて涙が出てきた…
その時だった…
どこを走って来たのか分からないけど
また彼に合った…
さっきの彼だ…
目が合って彼も驚いてる。
彼
「おいでっ…」
彼の口から、おいでと聞こえた…
私は後ろの酔っ払いから無我夢中で
走って逃げてる…
彼の言葉が救いの神様に様に見えた
彼が手を伸ばしたから私は必死に
彼の手を掴んで…
思い切り彼の胸に飛び込んだ
すると彼は飛び込んだ私を受け止めて
そのまま、くるっと後ろを向いて壁と
自分のコートで私を隠したのだった。
私は息を整えるので必死。
彼の胸の中が暖かくて心臓の音が
とても穏やかで心地がいい…
目をつむって時が過ぎるのを待ってると
酔っ払いの声がした…
酔っ払い
「おっ！兄ちゃん…この辺で女の子…」
「イヤ…走ってた人見てない？」
私が少しビグッと動くと彼は背中を
トントンと落ち着かせてくれた。
彼
「さぁ…見てないですけど」
酔っ払い
「ったく…どこ行ったんだ」
少し経つと
酔っ払いの気配がなくなった…
彼
「もぅ大丈夫だよ」
そう言うと彼はコートにくるまる私を
眺めながら優しく微笑む。
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作者名：プリンアラモード | 作成日時：2021年12月21日 14時
