・ ページ34
・
「す、すみません！
えっと、他の部屋も空いてなくて、あ、別のスタジオなら…！えっと連絡先は…。」
受付で部屋の管理をしていたのはどうやら新人さんのようで、パソコンやらファイルやらを物凄い勢いで開いては閉じて、見ているこっちが可哀想になるくらい青くなっている。
俺、そんなに顔怖いかな？
どうやら他の部屋も空いておらず、別のスタジオも何件か断られているようだった。
まあこの時期ライブ立て込んでるもんな。
さて、どうするか。
『…あの、大丈夫ですよ。
僕もう充分に練習できましたし、Snow Manさんに使って頂きますから。』
岩「え、でも。」
『大丈夫です、実はちょっと疲れたし笑
スタッフさんもお手数お掛け致しました。』
そう言ってふんわり笑った水上くんは、あっさり元来た廊下を戻るから、俺も慌ててスタッフさんにお辞儀して後を追う。
岩「なあ、ほんとにいいの？
譲って貰っちゃって。」
『はい、どうぞ、今日はもう休みます。』
…本人は疲れたって言うけど、レッスン室の扉を開けて見た一瞬の背中は真剣そのもので、ピンとした糸が張っているかのような雰囲気だったんだ。
疲れているようには見えなかった、本気で集中していたようだったから。
ほんとにいいのかな、なんて思いながらも、ここで俺らが譲る余裕も無いのが現実。
岩「あの、なんか、…申し訳ないな。」
『…あ、じゃあ、あの、お願いしたいことが。』
岩「え、なに？お礼するよ？」
『…ご迷惑じゃなければ、見学させて貰ってもいいですか？』
岩「見学？…え、俺らの？」
『はい、あの、勉強したくて。』
岩「いや…いいけど。」
いいけど、俺らの見て何を学ぶの？
むしろ逆じゃね？
なんて思ったけど、なんか本人は満足そうによろしくお願いしますなんて頭下げてくるから、もう何も言えなくて。
____ 追いつけないので笑
____ 勉強したくて。
…才能溢れるってこういうやつのこと言うんだろうな、なんて思っていたけど。
努力とか、するんだ。
岩「てことで水上くん後ろで見学してるけど、俺らは集中してやろう。」
「「ぅーす。」」
まあ、そうなるよな。
メンバーもみんな、え？って顔してるけど。
水上くんはは水上くんで、iPad広げて正座なんてしちゃってこっちガン見してるから、もうその気でしかないんだろう。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 801人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MIo(プロフ) - togawadollさん» ご不快な思いをさせてしまいまして、申し訳ございませんでした。以後ないように気をつけます。修正致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 12時) (
レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
togawadoll(プロフ) - 視点ごとにセリフの「」前に名前が無いと全て夢主君が喋ってるのかと思ってしまいます・・・。夢主君以外は名前ありの方がまだ読みやすいです・・・。それか全て外した方がまだいいと思いました。 (2021年3月9日 1時) (レス) id: a83c0082d0 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！可愛いと思って頂けて本望です！笑焦らしに焦らしまくる展開で申し訳ないですが、これからもよろしくお願い致します！お優しいお言葉もありがとうございます(^^) (2021年2月21日 16時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - いつもみな、可愛い！と思って読んでます！これから、メンバーとみながどう距離をつめていくのか楽しみです！無理しない範囲で頑張ってください！ (2021年2月16日 14時) (レス) id: a733c91119 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» 初めまして。コメントありがとうございます。出会ってくださってこちらこそ感謝です！これからもよろしくお願い致します！！ (2020年12月15日 18時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MIo | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/____mio__w
作成日時：2020年12月13日 22時
