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阿部side
深「なにした。」
「先輩になにしてんだよ！！」
深「おまえなんか先ぱいでもなんでもねえ！！」
「っ！」
深「さっさと答えろ！！！」
ふっかのブチ切れには俺も思わずあんぐりと口を開けてしまった。
こんなふっか、それまでも、そして今までもみたことない。
ふっかの勢いに怖気付いた1人があっさり口を割ると、風のようにふっかは部屋を飛び出して行った。
あっという間の出来事に身体が固まり、頭がぐるりと回転して、ようやくはっと気がついた。
(そっちに行ったら、だめだ。)
慌てて俺はふっかの後を追いかけた。
阿「…っはぁっ、ふっか速いって…水上くんは！？」
深「いた！」
阿「うわなにここせま、ほこりっぽ…ひでえ。」
ふっかが聞き出した場所はレッスン室の端の倉庫で、狭くて暗くて埃まみれで、そこに座り込んでいたみなは、とてもとても小さかった。
頬には涙の後、赤らんだ頬、荒い息。
…みなが閉所恐怖症になったのは、これがきっかけだ。
深「アイツらにやられたんだろ？」
『…だいじょうぶです。』
深「でも…！」
『たすけてくれてありがとうございました。
仕事があるので、ごめんなさい。』
扉に突っかかっていただろうモップが、悲しく床に転がっていた。
泣いてないよ、大丈夫だよと、俺らに、それ以上に自分に言い聞かせるかのように、小さなみなはひたすら袖で顔を拭った。
グレーのスウェットの袖がダークグレーに染まった。
みなは床に散っている荷物を雑にまとめて、ヨタヨタと立ち上がった。
ふっかが慌ててその腕を掴んだ。
と同時にバタバタと大きな足音が聞こえて、部屋に大人たちが流れ込んできた。
城「水上！大丈夫か！？」
一瞬顔を伏せたみなはふっかに掴まれた腕を振り返り、そして顔を上げた。
その横顔を見て、気づいた。
『…ごめんなさい。
だいじょうぶなのでおくってもらえませんか？』
…追いつかないな、って。
覚悟が、ステージに立つ責任感が、抱えたプレッシャーが。
誰にも甘えないその強さが。
何もかも、この小さな男の子に勝てないなと、当時の俺は打ちのめされたことを覚えている。
怖かった、アイツにやられた、仕事なんてもう休むと、言ってしまえば、年相応だと許されたはずなのにね。
まだ肩は震えているのに、次の仕事を何よりも大切にしたその背中は脆くて大きかったんだ。
深「みな…っ！」
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MIo(プロフ) - togawadollさん» ご不快な思いをさせてしまいまして、申し訳ございませんでした。以後ないように気をつけます。修正致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 12時) (
レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
togawadoll(プロフ) - 視点ごとにセリフの「」前に名前が無いと全て夢主君が喋ってるのかと思ってしまいます・・・。夢主君以外は名前ありの方がまだ読みやすいです・・・。それか全て外した方がまだいいと思いました。 (2021年3月9日 1時) (レス) id: a83c0082d0 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！可愛いと思って頂けて本望です！笑焦らしに焦らしまくる展開で申し訳ないですが、これからもよろしくお願い致します！お優しいお言葉もありがとうございます(^^) (2021年2月21日 16時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - いつもみな、可愛い！と思って読んでます！これから、メンバーとみながどう距離をつめていくのか楽しみです！無理しない範囲で頑張ってください！ (2021年2月16日 14時) (レス) id: a733c91119 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» 初めまして。コメントありがとうございます。出会ってくださってこちらこそ感謝です！これからもよろしくお願い致します！！ (2020年12月15日 18時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIo | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/____mio__w
作成日時：2020年12月13日 22時
