用具室はなぜ遠いのか(過去:12.2話) ページ27
その後、とある教室に誘導された
そこには数人の各校のマネージャー。見事に女子しかいねぇし
｢あれ？男の子？｣
｢わあ、珍しいー！｣
｢君、1年生？｣
｢あっ、えと･･･｣
一斉の質問や声に大混乱。頭ぐるぐるする
･･･やっぱ俺、女子は苦手だ。
．
．
｢あ･･･｣
テーピング無くなってる。
手元にはリング状の物だけが残っている。明らかにテーピングがきれている。
さっき福永が使ったのが最後か。
｢あれ、なあA、テーピングねえの？｣
｢あ、今持ってきます｣
黒尾さんがテーピングの行方を探したようだが、見つけたそれが空なのに気づいたのか、俺に聞いてくる
流石にこのままなのもあれなので、駆け足で取りに行く
えっと、確か体育館出て右に曲がったとこを進んだ倉庫にあるってあの人たち言ってたっけ
(あの人たち、というのはもちろん他校の女子マネの人達だ。俺達新人(1年マネ)にいろんな物がどこにあるのかとかを教えてもらった)
｢あ、ここか？｣
見つけたその倉庫は、マネの人たちが言ってたようにでかでかと｢用具室｣の古くて薄汚い看板がかけられていた
ここの鍵は看板の裏側･･･だっけ？
手を伸ばせばそこにはチャリ、と何か鉄のようなものが当たる音
ビンゴだ。
早速用具室の鍵を開けると、少しほこりっぽい匂い。けど、中に入ってみれば、梟谷のマネの人が掃除でもしているからだろう。結構きれいだ。
棚にはどこに何が入っているのかがわかるように女子特有の丸い字で書かれてあるタグが貼られている
テーピングはどこかと探せば案外簡単に見つかった。まあそんなに広くもない室内だから当たり前なんだけど
んで、俺が頭上のテーピングの箱に手を伸ばそうとした時、だ。
｢っ･･････｣
と、届かねえ･･･
俺は軽く絶望した
いや、別に俺の身長的には腕を伸ばせば断然届くところなのだ
腕を上に伸ばせれば、の話だが
ああ、もう
こういうときに肩から腕が上げれないって面倒なんだよな
どこかに何か土台になるようなものは無いか、と探してみるも、生憎そんなものは見当たらない。あったとしても乗ったら完璧におシャカだ
どうしたものか
｢A？どうした？｣
頭をひねって考えていると、後からの、声
体温が、少しだけ上がった気がした。
やっぱ俺、なんでかとかは知んないけど、
｢･･･なんでいるんだよ。山本｣
コイツに名前呼ばれるの、好きなんだよな
テーピングは需要がある(過去:13話)→←俺はマネージャーである事を思い出す(過去:12話)
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湧燈(プロフ) - 天音さん» ありがとうございます！嬉しいです！！頑張ります！！！ (2015年11月2日 18時) (
レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 面白いです！ 更新頑張ってくださいヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2015年11月2日 17時) (レス) id: 48a0b1dd4b (このIDを非表示/違反報告)
湧燈(プロフ) - おお！嬉しいです！！更新本当に遅いですが、頑張ります！！女性ももちろん大歓迎です！！コメントありがとうございました！！！ (2015年10月24日 21時) (レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
月光 - 私、女なんですけど読んでます！すんごく面白いです！！更新、頑張って下さい！！ (2015年10月24日 21時) (レス) id: 4e1ec2a187 (このIDを非表示/違反報告)
湧燈(プロフ) - ユンシカさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると本当に心強いです！頑張ります！コメントありがとうこざいました！！ (2015年10月20日 6時) (レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湧燈 | 作成日時：2015年10月4日 17時
