孤爪研磨は攻略過程を楽しむ(過去:9.2話) ページ23
｢Aは、難しいゲームがあると、諦めるタイプ？･･･それとも、攻略しようとするタイプ？｣
｢･･･は？｣
えっと、なんだ。
なんで俺、孤爪とこんな会話をする事になったんだっけ
そうだ、なぜかさっき面識のあまりないはずの孤爪に、呼び止められたんだ。せっかく会話を避けようとしたのに･･･
｢ゲーム、って、俺あんまやんないからよくわかんねぇけど、諦める･･･かな。面倒だし。｣
｢･･･そうなんだ｣
｢それがどうかしたのか？｣
まさか聞き返されると思っていなかったのか、それまで結構順調に進んでいたはずの会話は、一気に途切れてしまった。
てか思ったけど、いきなり俺の事名前で呼び捨てかよ
そんでそれに、少しだけなんか変な感覚を覚えたんだけど･･･あー、もうむかつくなっー
なに。なんなの。山本かと思ったら次は変なトサカだし、夜久さんだし、そしたら来ないと確信してた孤爪まで来るし。
みんなしてなんでそんな俺を部に入れたがるの。
下手したら自意識過剰発言にもなりうる言葉だが、今のイラつきMAX状態の俺にそんな正常な思考を、生憎待ち合わせることはできない。
そんな感じに俺がバレー部連中を軽く恨んでいると、孤爪が重い口を開いた
｢Aは、本気でバレー部を拒む気、ある？｣
窓から差し込んだ日が、孤爪と俺を照らす
光に反射して輝く、真っ直ぐと俺を見る孤爪の瞳は猫のようで
俺の全てを見透かされているような感覚に陥る
もしかしたら、本当にそうなのかもしれない
｢本当は、おれ達に肯定してほしいだけじゃないの？｣
その眼に、引きずり込まれるかのように 、堕ちていく
本当は、気づいていた
もうとっくのとんまに山本は、海でもがいている俺を見つけて手を差し伸べていた事を
その望んでいた物に、俺は必死に目を背けた
眩しくて、その光に触れるのが怖くて
｢そうだよ、俺はただ
怖いだけだったんだ。お前らを好きになるのが。そしたらきっと、お前らは俺を見放す時がいつか来るから。
だからっ･･･｣
｢でも、本当はちゃんとわかってるでしょ
おれ達は、絶対にAを見放す事はしない、って｣
孤爪の言葉1つ1つが、俺の心に滲んで、染み込んでいく
わかっていた。
あの馬鹿の集団に、人を｢見放す｣という選択肢が存在しないという事
｢･･･最後に、確認したい事がある｣
｢なに？｣
｢山本って、いつもどのくらいの時間に登校してくるんだ？｣
山本猛虎は(過去:10話)→←孤爪研磨とは多分、相性が悪い(過去:9話)
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湧燈(プロフ) - 天音さん» ありがとうございます！嬉しいです！！頑張ります！！！ (2015年11月2日 18時) (
レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 面白いです！ 更新頑張ってくださいヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2015年11月2日 17時) (レス) id: 48a0b1dd4b (このIDを非表示/違反報告)
湧燈(プロフ) - おお！嬉しいです！！更新本当に遅いですが、頑張ります！！女性ももちろん大歓迎です！！コメントありがとうございました！！！ (2015年10月24日 21時) (レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
月光 - 私、女なんですけど読んでます！すんごく面白いです！！更新、頑張って下さい！！ (2015年10月24日 21時) (レス) id: 4e1ec2a187 (このIDを非表示/違反報告)
湧燈(プロフ) - ユンシカさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると本当に心強いです！頑張ります！コメントありがとうこざいました！！ (2015年10月20日 6時) (レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湧燈 | 作成日時：2015年10月4日 17時
