音駒高校バレー部のマネ？居るよ。一応。

俺は山本猛虎を心から、拒む(過去:3.2話) ページ14

｢別に俺が見学してようが何してようが関係ねえだろ。あと、俺の名前呼ぶな｣

｢？ なんでだよ｣



お前に呼ばれると、自然と安心する


だから、呼ばれたくない



このまま呼ばれ続けたら、いつか山本猛虎が、俺にとって必要な存在に変わってしまいそうだから


｢お前の事、大ッ嫌いだから｣




ばっさりと言い捨てた


この位言えば、流石に少しはこの馬鹿も引くだろう


けど、山本猛虎は一切引くことなんてなかった


｢大ッ嫌い、なぁ･･･でも、興味すらないとかよりもマシだろ！｣

がははは、と笑う山本猛虎


コイツ･･･本気の馬鹿なんじゃないか････




｢･･･アホか｣



ウザイ

うるさい



関わりたくない




段々、俺の中の山本猛虎という男の存在が

変わってきているのが気に食わない


絶対こんなヤツ認めない



認めるもんか






もう、あんな思いしたくない







｢俺さ、中学の時に事故にあったんだ｣



山本を認めてしまうくらいなら



｢そのせいで俺は運動がまともにできない体になったんだ｣


向こうから離れる手段を選ぶ





｢だから誰かが楽しそうにスポーツしているのを見るのが辛い｣




なあ、山本





｢バレー部になんて入っても、俺が辛いだけだし、邪魔のなるだけだ｣






これでもお前は俺につきまとうのか？−−−−







不思議と、これを言ってひどく後悔している自分がいるのは何故だろう

山本猛虎は孤爪研磨と共に考えた(過去:4話)→←何故か山本猛虎はつきまとう(過去:3話)

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