友達づくりは不要な行為(過去:2話) ページ11
中学を卒業した俺は、普通に高校に入った
音駒高校。
入った理由は特にないけど、しいて言うのなら近いって事と、部活に入らなくてもいいから
めんどくさいし
｢なあ、お前名前なんつーんだ？俺は山本猛虎。猛るの猛に、虎で猛虎だ！｣
入学式の日、俺の後ろの席の男が話しかけてきた
そいつは、モヒカン。当然おれはその男を不良と判断した
｢･･･六野、A｣
警戒心MAXで自分の名を名乗り、それきりそいつと話さないでおこう。と密かに自分の心に誓った
その後は、ただ一人で過ごした。静かに･･･は、後ろで爆睡し始めたモヒカン野郎のいびきでそんな風にはならない。
こいつまじか･･･
周りのクラスメイト達は、みんな気が合いそうな人を探して片っ端から話しかける
必死に友達づくり･･･ねぇ･････
その姿は実に滑稽で
友達なんて、どんなに仲がよかろうが、そんなものは関係なしに
たった一つの事故で皆離れていく
所詮そんなものだ
そんなくだらない存在など、俺は端から必要としない
どうせあったところで最終的には無に返るのだから
人との関係なんて、築くだけ無駄だ
｢六野｣
寝ぼけたように けど、確かに俺の名前を呼んだ声
それがどこか心地よくて
｢なに｣
思わず、本当に無意識に返事をした
それはやっぱり後ろのモヒカン野郎の声で、俺は今更ながら後悔した
なんで返事したんだ、俺･････
｢六野って、入る部活って決まってんのか？｣ ｢･･･俺、部活なんて入んないから｣
俺はそのためにここに来たんだ
｢勿体ねえなぁ！｣
少し驚いたように叫ぶモヒカン。クラスメイトの視線が痛い。俺は｢うるさい｣と小声で言いつつ、モヒカンを全力で睨む
モヒカンはやや怯んだが、そこからはさっきより幾分か声のボリュームを下げて話を続けた
｢じゃあさ、一緒にバレー部入んねえか？｣
モヒカンの口から｢バレー部｣という言葉が出てきた事が以外で、以外過ぎて｢は？｣と変な声を上げてしまった
｢な、なんでバレー･････｣
単純に俺の思った事を聞けば、モヒカンは、少しの沈黙を置き、突然ニッ、と笑った
｢そりゃあ、好きだし、楽しいからに決まってんだろ！
あのスパイクが決まった時の快感･･･たまんねえぜっ｣
自分の右手を開いたり閉じたりしてまるでその時の様子を鮮明に思い出すかのように目を細める。
俺と山本猛虎は敵である(過去:2.2話)→←それは俺の長くも短くもある昔話(過去:1話)
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湧燈(プロフ) - 天音さん» ありがとうございます！嬉しいです！！頑張ります！！！ (2015年11月2日 18時) (
レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 面白いです！ 更新頑張ってくださいヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2015年11月2日 17時) (レス) id: 48a0b1dd4b (このIDを非表示/違反報告)
湧燈(プロフ) - おお！嬉しいです！！更新本当に遅いですが、頑張ります！！女性ももちろん大歓迎です！！コメントありがとうございました！！！ (2015年10月24日 21時) (レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
月光 - 私、女なんですけど読んでます！すんごく面白いです！！更新、頑張って下さい！！ (2015年10月24日 21時) (レス) id: 4e1ec2a187 (このIDを非表示/違反報告)
湧燈(プロフ) - ユンシカさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると本当に心強いです！頑張ります！コメントありがとうこざいました！！ (2015年10月20日 6時) (レス) id: 290d132918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湧燈 | 作成日時：2015年10月4日 17時
