石川直也─Happy Birthday─ ページ28
人のことを顎で使うわりには何も言わずにしてくれたり。
そんな彼女は今お疲れらしい。
電気はつけっぱなし、部屋は散乱。かろうじてお風呂には入ったらしいけど髪の毛は微妙に冷たい。
なにより、頬が一筋濡れていた。
何かがあったのは明白。
起こさないようにそっと抱きしめて…ねぇ、朝になったら話してよ。
『…きて』
｢ん…｣
『起きて…直、なーお』
回していた腕や横腹を数回叩かれればさすがに目が覚めた。全然痛くないけど。
そんなに強く抱きしめていた感覚はなかったが身動きが取れないほどではあったらしい。申し訳なく思いながら腕を解けばすぐに離れてしまった。
名残惜しく思いながら後ろ姿を眺める。
視線に気づいたのか戻ってきて眉を下げながら微笑んで頭を数回撫でて部屋を出て行った。
逆に慰められてるじゃん…。
時計を見るとまだまだ寝れる時間。たぶん戻ってくるし。二度寝でもしよう。
ほら、戻ってきた。
『起きてたの』
｢うん｣
『寝ててよかったのに』
抱きしめれば抱きしめ返してきた。
擦り寄ってきた頬が冷たかったから顔でも洗ってきたんだろう。見られたくなった、かな。ばっちり見たけど。
『…寝なくていいの?』
｢ん?明日休みだし…付き合うよ?｣
一瞬迷ったように体をピクッとさせて…もう一度体を預けてきた。
応えるように少しだけ力を込め、頭を優しく撫でる。
『…ちょっと、仕事が上手くいかなくて…』
｢うん｣
『怒られちゃった…』
聞いてたこっちまでムカつくくらいには理不尽に怒られたらしい。
それでもまた努力するんだろうな。
『もう、こんな時間』
｢寝る?｣
『…隣にいてくれる?』
｢もちろん｣
少しは役に立てた、のかな?
『それと…』
｢なに?｣
『しばらくこっちいる?』
｢うん｣
『直さえよければ…こっちいる間ここに泊まって、ほしいん…だけど…』
ちらっとこちらを見てほんのり頬を赤くして顔を隠した。
｢いいよ｣
『ありがとう』
本当に嬉しそうに言うからつい、おでこにキスを落とした。
真っ赤になったままフリーズ。
｢…姉さん｣
『だめ…今はそう呼ばないでっ…』
｢…A｣
『直也っ』
隙間なんてないくらいお互い密着して…こんなに近くにいるのになんでこんなにも遠いんだろう。
なんで弟に生まれてきちゃったかな。
こんなんじゃ不安を除いてやれない。
｢愛してる…A｣
『私もっ、愛してる直也…』
どんなに言葉にしても口付けても、この関係に名前はつけられない。
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emlo_Yu'i(プロフ) - 愛さん» 球団はお任せします！ 楽しかったです！！ (2017年7月24日 23時) (
レス) id: c5da48b3d0 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - emlo_Yu'iさん» 更新しましたー!楽しんでいただけると嬉しいです!おっ!了解しました!球団とかはリクエストありますか?それともこちらで決めても?大丈夫です分かります笑 (2017年7月24日 11時) (レス) id: a7b9931f35 (このIDを非表示/違反報告)
emlo_Yu'i(プロフ) - 愛さん» 了解です!!楽しみに待ってまーす！見てみたいな〜と思うのは彼女がナンパされた時どんな反応をするのか？！ってやつですね…笑 分かりにくくてすみません!! (2017年7月24日 1時) (レス) id: c5da48b3d0 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - emlo_Yu'iさん» 数時間後か明日くらいにもしも…更新する予定です!こんなもしもの話が読みたい!と言うのがあれば教えてくださいね! (2017年7月23日 19時) (レス) id: a7b9931f35 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ふみのさん» 今のところシリーズ化しようかと考えてます!その2人はほとんど書いてた記憶が無いですし変な方向いってしまって申し訳ないくらいでした(笑)喜んでいただけてよかったです!今日か明日には更新するかもです… (2017年7月23日 19時) (レス) id: a7b9931f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛 | 作成日時：2017年4月22日 8時
