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約束通り出来上がりは一番最初に見せてくれた。
｢…すげぇ｣
ただただ感嘆するしかなかった。
｢めっちゃかっこいい!これ俺が着ていいの?…ありがとう!Aさんに頼んでよかった!｣
『こちらこそ、私を選んでくれてありがとう』
さっきまで目を合わせていたのに下を向き髪の毛で表情を隠してぎりぎり聞き取れるくらいの声で
『…鈴木くん、のために…描いたんだから……着てよ』
艶やかな黒髪から除く白い肌は赤く、耳まで染まっていた。
これは恥ずかしい時の彼女の癖らしい。
きっと俺だけしか知らない癖。…少し、嬉しく思ったり。
｢ありがとう…今、着ていい?｣
『…もちろん』
持ち上げて着やすいようにしてくれた。
ささっと整えて背中を見せれば…絵を描いている時と同じ顔をした君が立っていた。かと思えばすぐに表情は緩みひとつ頷いた。
『…似合ってる』
｢描いてくれた人の腕がいいから｣
『着る人がいいんでしょ』
そう言えば、背中が綺麗に写るように写真を撮ってくれた。
『本番、楽しみにしてる』
｢おう!｣
Aさんが俺を一番応援してくれるように、頑張るよ。
本番では紹介文とかAさんが読んでいた。…さすがめっちゃ声綺麗。
目が合うとほんの少し、目元を緩めて微笑んでくれた。…俺以外のヤツはたぶん気づいてない変化。
そんな優越感に浸りながら彼女の目にかっこよく映りたくて…ガムシャラに頑張った。
それが功を奏したのか優勝も出来た。
全体が終了すれば毎回お決まりの撮影タイム。団員は全員さらしに袴、その上に法被を着て撮影する。わざわざ長いハチマキを結び直して。
一緒に撮ってほしい、団員全員で写ろうと誘われても断りある人を探した。
｢あ!いた!!｣
『…鈴木くん?』
｢写真撮ろう!｣
怪訝な顔をしている彼女の肩を抱き満面の笑みの俺。そこから法被を彼女に着せハチマキも巻いてあげる。その間もじっと見られたまま二枚目。
｢誠也!!｣
｢あ、忘れてた｣
『…いってきなよ』
｢んー…よいしょっ｣
『は!?ちょっと何してんのよ!降ろして!』
｢こういうのは逃げるが勝ちってな!｣
後ろから呼ばれ腕の中からはバカだの罵詈雑言を浴びながら走る。
『もう、最悪…』
｢…俺は最高だけど?｣
『やっぱり鈴木くんってバカ』
｢えぇ｣
『…最高の、バカ』
肩口に顔を埋めてきた。…やっぱり可愛いじゃん。
｢ねぇ｣
『…なに』
｢好き｣
『…ばか……私も、す、き…』
｢まだ最悪?｣
『最高なんじゃない?』
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emlo_Yu'i(プロフ) - 愛さん» 球団はお任せします！ 楽しかったです！！ (2017年7月24日 23時) (
レス) id: c5da48b3d0 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - emlo_Yu'iさん» 更新しましたー!楽しんでいただけると嬉しいです!おっ!了解しました!球団とかはリクエストありますか?それともこちらで決めても?大丈夫です分かります笑 (2017年7月24日 11時) (レス) id: a7b9931f35 (このIDを非表示/違反報告)
emlo_Yu'i(プロフ) - 愛さん» 了解です!!楽しみに待ってまーす！見てみたいな〜と思うのは彼女がナンパされた時どんな反応をするのか？！ってやつですね…笑 分かりにくくてすみません!! (2017年7月24日 1時) (レス) id: c5da48b3d0 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - emlo_Yu'iさん» 数時間後か明日くらいにもしも…更新する予定です!こんなもしもの話が読みたい!と言うのがあれば教えてくださいね! (2017年7月23日 19時) (レス) id: a7b9931f35 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ふみのさん» 今のところシリーズ化しようかと考えてます!その2人はほとんど書いてた記憶が無いですし変な方向いってしまって申し訳ないくらいでした(笑)喜んでいただけてよかったです!今日か明日には更新するかもです… (2017年7月23日 19時) (レス) id: a7b9931f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛 | 作成日時：2017年4月22日 8時
