吉川大幾 ページ47
あれ大幾どこやろ?
…あ!おった
｢おーい!だい、き…｣
……んん!?誰や!あの美人!!?え、大幾と一緒におるし。楽しげに談笑して…。まじか。大幾…あんな美人な知り合いおったんか。
おっ?なんか紙袋?渡しとるし…
｢……忘れとった!!…かっ……わー…り……な｣
……聞こえん。近づくか…
『もぅ、……、……う…たわ』
…声小さ!!!ほんまに大幾の知り合いか!?
｢ほんまありがとう……おって…ったわ｣
何でお前は肝心な名前の声が小さいねん!!普段の声出さんかい!!!
｢……勇人さん、何してんすか?｣
｢…っ!…なんや誠司か……びっくりさせんなや｣
｢いやいや今の勇人さんだいぶやばいっすよ…見た目｣
｢……自分でもわかってることそんなズバズバ言わんでくれる?…でも智之も気になるやろ!!あれ見てみろや!｣
通りすがりの誠司と智之にあの二人を指さして言えば二人とも状況を察したらしい。
｢え、なんなんすかあれ｣
｢大幾…うそやろ｣
ほらな!皆気になるやん!
｢あ、リボン解けてんで｣
自然に!自然にどこぞの美女が着ているブラウスの胸元にあるリボンを結び直している!
｢あかん!なんか負けてる気がする!｣
｢あんなことが出来たとは…｣
｢二人とも大幾をなんだと思って…｣
『…ありがとう』
｢…ちょっと曲がった気ぃするけど｣
『ええよ。大幾が結んでくれたから』
…え、この二人でデキるん……?
｢え、デキてんの?｣
｢付き合ってたの?｣
誠司、さっきのフォローどこいった。
｢いやでも付き合ってなかったらここ来んよな｣
｢たしかに｣
｢忘れ物届けに来たっぽいし。…一緒に住んでんすかね｣
｢まさかの同棲!?｣
｢そんな話、聞いて…な、い｣
何かに負けたような気がして三人で落ち込んでいると
｢…えっ、どうしたんすか!??｣
さっきまで美女と談笑していた大幾がこちらに気づき不思議なものを見るような目を向けてくる。
やめろや!そんな目で見るな!!
｢い、いや、なんも…なあ?｣
｢はっはい。な、なんもっ｣
苦しすぎるのに当の二人はそうですか…みたいな顔して。
こうなったら直接話しかけるしか……
｢こんにちは〜｣
笑顔で声をかければさっきまで楽しそうにしていたのが不思議なくらい肩をびくつかせて大幾の後ろへ周って腕に捕まりながらそっと顔を出し……こんにちは…聞こえるか聞こえないかくらいのめっちゃか細い声で返事が来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuna.(プロフ) - 初めまして。横浜DeNAベイスターズの 【 桑原将志 】選手 リクエストしたいです！お時間ありましたらよろしくお願いします！ (2017年5月20日 18時) (
レス) id: 8600a07c45 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - もえりさん» もちろんです!最近同じ選手ばかりだなぁと思っていたので助かります…♪ (2017年2月21日 17時) (レス) id: 4c321d7331 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - MIUMIU34さん» 初めまして。細かいところまでありがとうございます!遅くなりましたが更新させていただきました。ご期待に添えたかわかりませんが喜んでいただけると嬉しいです…。 (2017年2月21日 17時) (レス) id: 4c321d7331 (このIDを非表示/違反報告)
もえり(プロフ) - また、リクエストしちゃっていいんですか！？とっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年2月18日 21時) (レス) id: 86de0844a9 (このIDを非表示/違反報告)
MIUMIU34(プロフ) - 誕生日の主役はｹｰｷと勿論､忘れちゃいけないのが誕生日に相応しい事前に用意していたﾊﾞｰｽﾃﾞｰﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを渡す事｡っていう｢和田投手｣の誕生日の御話をお願い致します｡ (2017年2月18日 18時) (携帯から) (レス) id: c4119646c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛 | 作成日時：2017年1月11日 0時
