僕が、また。

先ずは、腹ごしらえ ページ9

J side






「潤く〜ん」

「ふふ、開けるね」








インターホンに映るにのを見て、

始まったな、って、少しだけ胸がぎゅっとする。








「俺1番でしょ？」

「うん、ふふ、まだ誰も来てないよ」

「やっぱり、笑。俺も準備手伝うよ」

「いいよいいよ、座ってて」

「なにをおっしゃいますか。
うわ、すげ。これ食えんの？」

「うん、良いお肉だよ、ふふ」








今日は、皆で俺ん家に集まろうって約束してた日。

特に目的の無い、いつもの集まりだったのに、
しっかりとした後付けの理由ができてしまった日。








「あっ、にのっ」

「ぁ、バレた。…めっちゃうまいこれ」

「もう、みんなには内緒だからね」

「じゃあもう一個」

「ぁあっ、」








いたずらっ子みたいに笑うにのには、
今日の俺はどんなふうに映ってんのかなぁ。


皆は、『体調どう？』って頻繁には聞いてこなくなった。


俺への配慮もあるんだろうけど、
俺を見て分かるようになったからだと思う。








「ぁっ、次の人が来たよ」

「誰だろ」

「あら、みんなまとめて来ちゃったよ」

「え、翔くんも？1番遅くなるかもって言ってたけど」

「ふふ、潤くんのために巻いてきたんじゃない？
俺開けてくるね」

「ぁ、お願いします。
…えっと、俺は、……肉入れちゃお。ぁ、卵」










なんて考えてる暇はなかった。

皆、予定よりもだいぶ早くお揃いみたいだから、
俺も急いですき焼きの仕上げに取り掛かります。










「ぅわあ、いい匂い。
やっほー、松潤。お邪魔します」

「お邪魔しま〜す」

「ただいま〜」









相葉くん、大野さんに、

最後に、翔くんとにの。









「皆おつかれさまっ。この早さは、巻いた？」

雅「巻いた！！そしたら2人も巻いてた、笑」

「ふふ、おつかれさま。ご飯、すぐできるよ」









まずはまずは、腹ごしらえ。

食べて飲んで、楽しまなきゃ。

先ずは、腹ごしらえ→←いつまでも、変わらない

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