相葉くん ページ41
S side
「とか考えてたらさ、俺の服を引っ張ってる人がいて」
「出た、少年ね」
「そうそう。こんな姿見られたらマズイマズイって」
「ふふ、プチパニック？」
「プチどころじゃない、パニックだよ」
あの日と同じような景色を見ながら笑う潤は、楽しそう。
あの日、帰ってきた潤も、生きてるって感じがした、って、
嬉しそうに話してたもんな。
「そうだっ、あの日も相葉くんだったっ」
「相葉くん？」
俺を見る潤が、頭の上にハテナを。
「あの日も、相葉くんが、潤の顔見るために一緒に帰ってきて、……そしたら、潤いなくて。昨日も、」
「まじ？」
「いや、昨日は家にいたけど、ほら、まあ、廊下でさ、
なかなかスリルのある光景だったわけじゃん」
「うんうん。たしかに、翔くんと相葉くんが、病院に迎えきてくれたような気がする」
「そうそう。相葉くんと、この辺も探し回って。
…うわあ、ついてねえなあの人、笑」
「いや、全然笑えないんだけど、ふふ。
ええ〜そっかぁ、なんか申し訳ないね」
「でも、いてくれたから助かったよね？」
「そりゃそうだねっ。相葉くんがいなかったら、
あの日、翔くんは気絶してたかも」
「こら、そんな笑いながら言うんじゃないよ、ふふ」
「ふふ、昨日もね？
相葉くんがいたから、仲良く寝れたわけだし」
「えぇ、はい。仲をね、取り持たせちゃったよね」
「ふふ、喧嘩したわけじゃないけどね？」
俺らの思い出に、ちらちら浮かんでくる相葉くんに、
二人して笑っちゃう。
「ぁっ、あの時も相葉くんだっ」
「ぇ、まだある？」
「ほら、俺がさ、入院してる時に、
翔くんを出入り禁止にした時期あったでしょ？」
「パワーワードーー、ふふ」
「ふふ。その時、病院の中庭？みたいなところに、
一緒に連れて行ってくれたのも相葉くんだった。
気遣うの大変だったはずなのに」
「ぁ〜あったあった。
あの時俺、こっそり見てたんだよ、二人のこと」
「えっっ、そうなの？初めて知ったんだけど」
「自分からバラすやつがいるかよ、ふふ」
相葉くんには何かお礼しようって、
相葉くんに会いたくなってきたって、
そう笑う潤と、散歩ルートの確認もしっかりして。
「もし、前みたいなことが起きたら、
ここ通れば、すぐ大通りに出るから」
「はーい」
「できれば、起きないでほしいけど」
「ふふ、はーい」
楽しい散歩も、少し肌寒くなってきたから終了。
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伶(プロフ) - 餡子さん» 餡子さん、ありがとうございます✨前回のも読んでいただけたみたいで、嬉しいです！これからまだまだよろしくお願いします☺️ (2022年7月23日 14時) (
レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
餡子(プロフ) - この前、前回までのを読んだのでもしものお話がとても嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張ってください😊 (2022年7月18日 17時) (レス) @page31 id: e06a8e0f67 (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - ナナさん» 私もこのお話だけは、読み返したことがあります！🫣まーったく、医療関係ではございません…（笑）少しでも違和感をなくしたいと思っているので、嬉しいです！ありがとうございます💜 (2022年7月6日 21時) (レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 怜さん、こんばんは(^^)リアル設定なのに…大好きー💜貴方と、~もまた読み返したくなってきました(´∀｀*)怜さん、ホントに病院関係のお仕事されてないんですか？内容がめっちゃリアルっぽいです😸 (2022年7月4日 20時) (レス) @page20 id: d658bfc4bc (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - じゅんすきさん» こんばんは🌙コメントありがとうございます！このお話を最初から読んでいただけて嬉しいです…！！これからまだまだ続くのでよろしくお願いします☺️ (2022年6月30日 19時) (レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伶
| 作成日時：2022年6月12日 12時
