わんとジュン ページ40
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わん side
「潤くん、ビール？水？」
「ぁ、水がいい」
「ん、俺も。結構呑んだもんね」
「ね。みんないるとつい、ね、」
「うん、ふふ、どうぞ」
「ありがとっ」
風呂入って、ソファー座って。
寝る前の、ちょっとした時間。
「タイムリーなニュース」
「ん？…ぁ、……本当だ」
「すごいね」
「ね。すげーな」
ニュース番組で取り上げられていたのは、
同性同士の結婚について。
画面に映る2人の男性は、これまでの苦労話を話してて、
でも、結果的には式を挙げたみたいで。
「なりくんって結婚とか興味あるの？」
「んーー、別に興味はないかも。その人といれれば別にいいってタイプから、絶対モテないの俺」
「なんか、うん、ぽいよね、ふふ」
「笑っちゃってんじゃん」
「ふふ、俺好きだよ、なりくんのそういうところ。
なんか、会社でも、相葉くんと大野さんだけを大事にしてる感じがするから、簡単に捨てられなさそうで」
「なにそれ、笑。捨てないわ。
まあでも、そうね。必要以上のつながりはあんまり。
潤くんは？興味ある？」
��興味ある��って言われたらどうすんだよ、
なんて思いながら、しっかり聞いてみる。
「俺は、まっったく考えたことない。それこそ、翔くんとか大野さんとか、周りがしだしてからやっと考えだすのかも」
「ふふ、いいよ、考えなくて」
「…じゃあ、なりくんも考えないで、ふふ」
「ん、ふふ。
潤くん、そろそろ寝る？
明日は起きてもらわないと俺が困るから、笑」
「ぁ、そっか。今日まだ木曜だった…、
遅刻の道連れにするわけにはいかない…」
「そ。道連れにされるわけには行かないからね、笑」
「ふふ、ベッド行こう」
ごろんってベッドの上に寝転ぶ潤くんを見て、
また考えごと。
同性同士に抵抗感があった潤くんは今、
こんな風に俺と同じベッドで寝ることが普通になってて、
キスなんて、体を重ねるなんて、
��そんなこと��なんて思ってたであろうことにさえ、
潤くんの体はいつのまにか順応してて、
��結婚なんて��って、今はそう思ってる潤くんも、思ってるよりも早く、また新しいその壁にぶつかるんだと思う。
こればっかりは、産んでくれた親からツツかれて始まる話題なのかもしれないから、俺にも当てはまることで。
思ってるよりも早く、きっと早く、新たな壁がやってくる。
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伶(プロフ) - ららさん» ららさん、コメントありがとうございます✨✨想像していただけたみたいで、嬉しいです✌🏻新作でもお待ちしております！ (2022年5月25日 11時) (
レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 最後まで読ませていただきました！リアル感があって、この二人ならこんな感じかな、と、想像しながら読めたので楽しかったです！新作も楽しみにしています✨ (2022年5月25日 9時) (レス) id: fb7a1ec37f (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - ﾄﾞﾘさん» ありがとうございます☺️✨今後、もっともっと反則行為が目立ってきそうです、彼。笑 (2022年4月20日 17時) (レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
ﾄﾞﾘ(プロフ) - いつもお話し楽しませてもらっています。なりくんの微笑みながらのおいでは反則です。 (2022年4月18日 13時) (レス) @page8 id: ea1134548d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伶
| 作成日時：2022年4月13日 19時
