一旦、一旦ね。 ページ35
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ジュン side
俺のせいでお開きになってしまったから、
せめてなりくんには謝りたいなと思って、
店の近くを探した。まだいるかなと思って。
「大丈夫？」
「ぁあ、うん、大丈夫大丈夫。
潤くんこそ大丈夫なの？」
「ごめんね？迷惑かけたみたいで」
「ううん。にしても、頭のキレる人だったなぁ」
そんな、願い叶って見つけたなりくんは、
上着ポケットに手突っ込んで、
なんでバレたかなぁってまた笑ってる。
「なりくん」
「てか潤くん、ここにいて大丈夫？
あの人待ってんじゃない？」
「ううん、もう大丈夫。
ねぇ、なりくん、コーヒー飲まない？」
「……え、コーヒー？この時間、開いてるとこあるかな」
「ぁっ、じゃあ、俺が買ってくる。そこのコンビニで。
だからなりくんは、あそこの公園で待ってて？」
「ん、分かった。潤くんはそこで買って、
俺はあそこで待ってればいいのね？」
「うん、ふふ。ホットでいいよね？」
「うん、ふふ、お願いします」
話さなきゃ
ちゃんと。
気づいたこと
伝えなきゃ。
なりくんに。
「お待たせしました。どうぞ」
「ぁ、ありがとう。潤くんもブラック？」
「うん、なりくんのおかげでブラックでも美味しいって思うようになってきた」
「ぉ、まじ？」
「うん、ふふ。てか、ブランコとか久しぶり」
「ね、俺も。乗りたくなってつい、笑」
「分かる、ふふ」
ブランコに乗って待ってるなりくんに、
コンビニで買った安いカップコーヒー。
なんだか申し訳ない気持ちになったけど、
ここのは美味しいって、前に言ってたから。
「……ぁちっ」
「ふふっ、大丈夫？ちゃんと冷まさなきゃ」
「ぁっちぃ。なりくんが美味しそうに飲んでるから」
「俺は猫舌じゃないもん、笑」
「………ふふ、…やっと見れた」
「うん？……何を？？」
「なりくんの笑った顔」
「……ふふ……、結構笑ってたつもりだけど？」
本当はなりくんが1番分かってるんだと思う。
俺の言ってる言葉の意味が。
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伶(プロフ) - nnmさん» ありがとうございます✨ひとまず、出会えたふたり。これからどうなっていくのかお楽しみください☺️ (2022年3月5日 16時) (
レス) @page11 id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
nnm - 楽しく読ませてもらっています。にのと潤くんが、どう出会っていくのか楽しみです！頑張ってください！ (2022年3月3日 12時) (レス) @page8 id: de96b447bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伶
| 作成日時：2022年2月26日 11時
