お誘い ページ22
.
ジュン side
「翔くん〜」
「ん？」
自分のデスクにたどり着くまでに、
俺のデスク前を通る翔くん。
一服から戻ってきたそんな彼を、
パシっと引き止める。
「にのくんからこんなのきた」
「にのくん？なりくんじゃなくて？」
「ぁ、そうだそうだ。なりくん」
「笑、…どれどれ……野球？良いじゃんっ」
自分のデスクに戻ることを妨げられた翔くんは、
俺が見せたスマホ画面を覗き込んで、
近くにあるコーヒーメーカーで
悠長にコーヒーをふたつ、注いでくれた。
「え、なに、迷ってるってこと？」
オフィスチェアでくるくるまわる俺を見て、
翔くんはもうお察し済み。
「だってさあ、釣り行ってから3ヶ月？くらい経ってるし、チケット2枚ってことは、2人でってことでしょ？」
「どーーってことないでしょ、3ヶ月くらい」
「ぇえ〜緊張するかも」
「しかもほら、連絡とったって言ってたじゃん」
「ぁあ〜それもだいぶ前だよ。
俺がコメントした日でしょ？それからは1回も」
「だーいじょうぶ、大丈夫っ」
「��なりくん��を忘れてた俺が、なりくんと？」
「んふっ、じゃあ俺が行こうか？」
「翔くんルールも知らないじゃん」
「だから潤を誘ったんじゃない？？」
「……ぁ、そういうこと？」
「そ。そういうこと。にの、野球してたって言ってたし。
野球経験者同士、話は尽きないんじゃないの？」
「え〜、なんだ。そういうこと？何で俺なんだろって
めっちゃ考えたじゃん〜。それなら行こうかな〜」
「解決しましたか？笑」
「はいっ、おかげさまで、ふふ。
どうぞ、お席にお戻りください」
「はいはい、ふふ」
昔から、
何でもかんでも翔くんに聞いちゃうのは俺の癖。
翔くんは、
潤は悩みすぎるから、
それくらいがちょうどいいんじゃないって。
そんな翔くんに見せたのがこれ。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
潤くん、久しぶり。
予定なければ、明日これ一緒に行かない？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
って、なりくんからの久しぶりのメッセージと、
野球観戦のチケット2枚が写った写真。
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伶(プロフ) - nnmさん» ありがとうございます✨ひとまず、出会えたふたり。これからどうなっていくのかお楽しみください☺️ (2022年3月5日 16時) (
レス) @page11 id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
nnm - 楽しく読ませてもらっています。にのと潤くんが、どう出会っていくのか楽しみです！頑張ってください！ (2022年3月3日 12時) (レス) @page8 id: de96b447bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伶
| 作成日時：2022年2月26日 11時
