食べるまでが魚釣り ページ12
.
ジュン side
「じゃあ、俺たちはこれで」
沖に戻って、近くの食堂で昼飯食べて。
翔くんの言葉で、この時間にも終わりがくる。
「大野さん、ありがとうっ。楽しかったっ」
「良かった。それ、ちゃんと食えよ、笑」
「うん、ふふ、唐揚げにするね〜。
相葉さんも二宮さんも、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそありがとうございましたっ。
櫻井さん、おにぎりごちそうさまでした」
「ぁ、はい、ふふ」
「俺も、酔い止めありがとうございました」
「いえいえ。俺が酔ったけど…」
「ふふ、帰ろ、翔くん」
釣れた魚を持たせてもらって、
帰りも翔くんが運転してくれて。
「翔くんウチ来るでしょ？夜、唐揚げ食べよ」
「うん、食う食う」
この人は唯一、料理ができないから。
釣った魚を唐揚げになんて尚更出来るわけがない。
「はぁあ〜〜、なんか疲れたね」
「朝早かったからね。ちょっと寝たら？」
「ん〜……人を招いといて寝ないよ〜…」
「んなの今更だろ、笑」
「寝ない」
「はいはい」
「寝ないってば」
ハイ。
そんなのフリでしかなかった。
「…………ぁ…」
……でも良かった。翔くんも寝てた。
ロッキングチェアの上で寝息をたててる翔くんも、潮風にあたって終いには酔って、俺より疲れてるはずだもん。
そりゃあ寝ちゃうよ、笑。
「……ちょうどいいか」
晩ごはんの支度をするには丁度いい時間で、
今日釣った魚たちの下ごしらえ。
「もしもし？ぁ、ちょうど今してるよ。
翔くんはね〜寝てる、ふふ
大野さんは？相葉さんたちと一緒？
お〜、じゃあ今度は作ってもらお。え？
え？？持ってきてくれんの？
いや、うん、俺ん家は別にいいけど」
ちょうどかかってきた電話は大野さんからで、
作った魚料理を持って行ってもいいか、って。
「ぁ、大野さん、ウチで食べてく？
ぁ〜、それは別にいいんだけど、
男5人が俺ん家はさすがに狭くない？
うん、うん、みんながいいなら俺は良いよ。
は〜い。待ってるね〜」
「智くん？」
「ぁ、翔くんごめん、起こした？」
「んーん。それに、寝過ぎた、笑」
「ふふ、結局俺も寝てたね。大野さんが、
鍋が想像以上に上手くできたから持ってくるって」
「今から？」
「うん。平気？」
「うん、俺は全然。酒足りる？」
「ぁ〜、大野さんにお願いしよう」
「了解。連絡しとく」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伶(プロフ) - nnmさん» ありがとうございます✨ひとまず、出会えたふたり。これからどうなっていくのかお楽しみください☺️ (2022年3月5日 16時) (
レス) @page11 id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
nnm - 楽しく読ませてもらっています。にのと潤くんが、どう出会っていくのか楽しみです！頑張ってください！ (2022年3月3日 12時) (レス) @page8 id: de96b447bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伶
| 作成日時：2022年2月26日 11時
