濃霧 ページ5
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S side
「相手が望まない、もしくは、同意の上じゃないのに、
…ああいうことは、犯罪にあたるんだよ……たしか、」
報道の世界で得た情報を、
まさか
まさかこんな形で、
喋る日がくるなんて。
しかも、
大事なメンバーに向けて。
「……さすが。…良かった、逃げ道があんだね、」
「うん、一応。もっとちゃんと調べるけど、」
役に立ったかどうかは分からないけれど、
罪に問う、だとか。訴える、だとか。
そういうことじゃなくて、
智くんが言う��逃げ道��を
与えることができたかなとは思う。
「智くんも少し休みな？」
「んー、……潤のことは？」
「本人の許可無く聞くのは違うでしょ。
まあ、松潤が話したくないってなれば、
その時は貴方から聞きますけど」
「…ふふ、……ん、わかった。ありがと、翔くん」
「んーん？……病院の方も、命に別状はないって」
「ん、」
��お父さん��
そう言わなくてやっぱり正解だったなって、
智くんの表情を見て思う。
俺でもたぶん、そんな表情になると思うから。
「翔くん、起きそうにないかも」
「ぁ、そっか。まあでも、
目覚まして俺いても動揺させちゃうだろうから、
今日はこの辺で帰ります」
「ん、ほんとありがとね。
送るよって言いたいんだけど…、」
「いい、いい。タクシー拾うから。
松潤の側にいてやって。それより、
なんかあったらマジで連絡して？
極力動けるようにしとくから」
「んー、ふふ」
「ぃや、俺頼らないで誰頼るつもり？
にの達？つっても、無理でしょ？」
「……ふふ、」
「ね？松潤のためにもなるんだから」
「…んふ、わかったよ、…まじで、…うん、ありがとう」
「んーん、……ふふ、泣かれる前に帰ります」
「んふ、気をつけてね、翔くん。ありがとう」
ありがとう ありがとう って、
そう何回も繰り返す大野さんと、
俺が居る間には目を覚さなかった松潤を置いて、
この日、この家を後にした。
俺は、どれほどの真実を知って、
まだ、どれほどの2人を知らないのか。
答え合わせはきっと、5人揃う3日後だ。
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伶(プロフ) - 櫻宮さん» 最後までありがとうございました✨甘々が伝わって良かったです！（笑）またよろしくお願いします。 (2022年2月2日 12時) (
レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - ぴさん» ありがとうございます！ぜひぜひ新作の方もよろしくお願いします☺️ (2022年2月2日 12時) (レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 最後まで2人は甘い。笑そしてさとくんが潤に甘い。笑2人の甘い甘い生活堪能しました。素敵なお話ありがとうございます☺ (2022年1月31日 18時) (レス) @page27 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 最後まで、素敵な2人の関係性が見れました。また、別のお話も楽しみにしています。 (2022年1月31日 7時) (レス) @page27 id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮さん、ありがとうございました✨✨よろしければまた次回も、お会いできると嬉しいです☺️ (2022年1月30日 22時) (レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伶
| 作成日時：2022年1月10日 0時
