俺が大事なのは貴方だけ ページ2
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O side
��たすけて��
��おねがい��
潤はもう、すでにいっぱいいっぱいで、
このままじゃ潤自身も危ない。
そんな状況で、
彼は何をこんなに懇願しているのか。
「おねがぃ、さとくんっ、きゅ、きゅ、しゃっ」
「うん、潤、わかったよ？わかったから。
いま、翔くんが救急車呼んでくれてるから、ね？」
「っバレたくない、バレたくなぃ、」
「だーいじょうぶ。翔くんがうまくやってくれてる。
だから、潤は一旦ここ離れよっか。ね？」
「っ、しなない？かな、」
「………潤、このままじゃ潤も危ないよ？
体、冷えちゃってるでしょ？あったかいとこ帰ろう。
俺と翔くんと一緒に帰ろう」
「っっ、ついてく？」
「んーん、ついていかなくていい。
施設の人が病院向かってくれてるから、ね？」
「っじゃあ、おかねはらうね？おれが払う。
だいじょうぶ？はらえば大丈夫？」
「…………潤、こっち向いて、」
低体温症になるのも時間の問題なのに、
彼のお願いは、
岩陰に倒れていた 意識の無い父親を助けて、と。
自分を苦しめてきた奴のために、
自分の身を削ってまで懇願する姿に、
いつかも感じた絶望感が今日もまた。
「大野さんっ、」
「ぁ。……潤、ほら、つかまって。翔くん、お願い」
「うんっ、松潤、ゆっくりね」
救急車のサイレンが聞こえてきて、
やっと潤の意識は��ここから逃げなきゃ��に変わって、
翔くんと俺とで、潤の肩を抱えて車に急ぐ。
「智くんっ、松潤のことあっためてあげて。
これ、使って。早くあっためないとやばいよ、まじで」
「うんっ、ありがと翔くん」
憔悴しきっている潤を後部座席に乗せて、
冷たくなってる洋服を脱がせて
俺と翔くんの上着を着せて。
家に着くまでの間、俺は、
そんな震える潤を抱きしめて暖をとった。
「潤っ、ここ座ろ。
なんかあったかい飲み物もってくる」
「っ、」
「俺するよ、智くん。キッチン借りるね？」
「ごめん、ありがと翔くん」
家に着いて、
いまだ震える潤を着替えさせるために
なにか飲み物をいれるために
なにかを取りに行くために
潤から少しでも離れようとすれば、
彼の指がそれを阻止するから。
「ありがと、翔くん。
潤、ほら、飲める？あったかいよ」
「智くん、おれ一応風呂沸かしてくる」
翔くんがいて本当に助かった。
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伶(プロフ) - 櫻宮さん» 最後までありがとうございました✨甘々が伝わって良かったです！（笑）またよろしくお願いします。 (2022年2月2日 12時) (
レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - ぴさん» ありがとうございます！ぜひぜひ新作の方もよろしくお願いします☺️ (2022年2月2日 12時) (レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 最後まで2人は甘い。笑そしてさとくんが潤に甘い。笑2人の甘い甘い生活堪能しました。素敵なお話ありがとうございます☺ (2022年1月31日 18時) (レス) @page27 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 最後まで、素敵な2人の関係性が見れました。また、別のお話も楽しみにしています。 (2022年1月31日 7時) (レス) @page27 id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮さん、ありがとうございました✨✨よろしければまた次回も、お会いできると嬉しいです☺️ (2022年1月30日 22時) (レス) id: 9e9e184764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伶
| 作成日時：2022年1月10日 0時
