今は今しかないから ページ15
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「………ぁ………しょうくんっ、おきて」
「………んーー………」
「時間っ、もう6時だよっ」
「…………はや、」
潤が作ってくれたお雑煮を食べた俺らは、
軽く2時間程こたつで眠ってしまっていたたようで…
「てか、潤っ、」
「うん？」
「いま、普通に俺のこと起こしてくれたの？」
「うん、起こしたよ？………お、起こしたよ？！」
「っはは、前から起きてたとかじゃなくて？」
「ううんっ！今起きた！ハッて目が覚めて、
時間確認したら朝で……翔くんの時間がやばいって、
咄嗟に起こした………！」
「ぉおおー！ふふっ、まじか。確認しなかったんだ」
「うん、……うん！確認してない！
隣に寝てる翔くんをすぐ起こした！」
「やったじゃん〜〜！」
「っゎ、んふふっ、苦しい〜〜」
「また一歩前進だぁ〜。偶然でも、次同じようにいかなくても、今日のことは事実だもんな」
「……うんっ、………ふふっ、嬉しいっ」
俺が「翔くん」であることを確認せずに済んだ奇跡に、
後から気づいた本人も、それはそれは物凄く嬉しそう。
ぐいっと自分の腕の中に潤をおさめて、
苦しい〜って笑う潤も、ぎゅっと抱きついてくる。
次はまた、確認が必要かもしれない。
次はもっと、後退するかもしれない。
怖いって、俺を叩き起こすかも知れない。
それでもいい、今起きた奇跡を今一緒に喜べたなら。
「ぁ〜〜、やっぱ早く一緒に住みてえ」
「ふふ、もーすぐじゃん。でも、本当にいいの〜？
絶対絶対迷惑かけちゃうよ〜？」
「それ最終確認？笑。
迷惑はかけてなんぼだし、一緒に住んでれば、
今みたいな奇跡も発見も、すぐ共有できるじゃん」
「大人だねえ〜、しょうくんは、ふふ」
「それより、家事全般アウトな俺と住むことを決めてくれた潤に感謝ですよ」
「ふふっ、お任せください」
このままだらだらして、また一眠りしちゃうかって。
「翔くん、来てくれてありがとっ。
また、帰ってくる時連絡して？」
「ううん、俺こそありがと。急に来たのに。
連絡はーー、随時します、笑」
「ふふ、うんっ」
「じゃあね？」
「うん、気をつけてね〜明けましておめでとう〜」
「おめでとう〜、笑」
とまあ、そんなわけにもいかず、
タクシーで実家に逆戻りとなった。
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伶(プロフ) - りゅうさん» りゅうさん、遅くなりましたがご感想を頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます！私が描きたかった世界観を覗いていただき、そして、お褒めのお言葉ありがとうございました！ (2021年12月1日 10時) (
レス) id: 357f66d32e (このIDを非表示/違反報告)
りゅう(プロフ) - 一気に読んでしまいました。相手を思ってるつもりでもうまく関わらない世の中。翔くんは潤くんの立場に立って、潤くんは負けないように前を向いてそんなお話で泣きそうでした。出会えてよかったです！！ありがとうございました(´；ω；`) (2021年11月27日 17時) (レス) @page39 id: 0af3638403 (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - じゅんすきさん» おはようございます。ご感想ありがとうございます！私が伝えたかったことが伝わっているようで、とても嬉しいです🥺👏🏻2人の先々、ぜひいつかお披露目したいと思います💌 (2021年11月4日 10時) (レス) id: c3cf0045bc (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - RedButterflyさん» こちらこそありがとうございました！✨ラスト、どうもっていこうか考えたので、そう言っていただけでとても嬉しいです☺️新作もぜひ遊びに来てください！お待ちしております！ (2021年11月4日 10時) (レス) @page31 id: c3cf0045bc (このIDを非表示/違反報告)
じゅんすき(プロフ) - おはようございます。完結ありがとうございます！ふんわり暖かいキモチになりました。この二人なら先々の色んなことも乗り越えて行くんだろうな(^o^)またいつかこの二人に会えるのを楽しみにしております。 (2021年11月4日 7時) (レス) @page39 id: e117762665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伶
| 作成日時：2021年9月26日 13時
