強く在る＿Ｓ ページ32
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「潤、……ZERO見た？」
「ん、見たよ。俺もこんばんはって返した」
「んは、想像つく。」
「どうだった？今年一発目のZEROは」
「セットが変わってたから新鮮だったなぁ」
「ふふ、そっか。おつかれさま」
「なぁ、潤、全部見た？」
「うん、見たよ？……ぁー、でも、
しょおくんのとこしか覚えてない」
「ん、おいで？」
軽く両腕を広げて、
素直に抱きついてきた貴方の背中に腕を回す。
俺のとこしか覚えてない、
それはやっぱりあのニュースで頭がいっぱい、てこと。
「しょおくん、
あのニュース読みたくなかったでしょ」
「んー……まぁ、タイミングよく
トイレ行ってくんないかなぁとは思ってたけど」
「ふふ、残念。しっかり見てた」
「あちゃぁ。そんな上手くいくわけないかぁ」
本題に入る前に潤の方からその話題に触れた。
「しょおくん、俺死にたくないよ」
「潤、」
あまりにもストレートな想いに、
思わず腕の力を緩めてしまう。
「あのニュース聞いてからね、
そんなことばっかり考えてた。
亡くなった人がいるのに
悲しみもせずにそんなことばっか。」
「……別に悪いことじゃない、」
「だけど、もし……もし俺がさ、予定通り死んだら、
ああやってしょおくんがニュース読むのかな？」
「ばかっ、予定通りって……」
「…………………ごめん。つい、考えちゃって」
「………ん、……」
ぎゅっと抱きしめなおして、
次に聞こえてきたのは小さな本音。
「でもね、俺は生きるよ。
みんなを大丈夫にするって約束したから」
「潤、……」
「したいこともまだ沢山あるし。
そりゃ不安もあるけど、しょおくんの顔見たら
やっぱそう簡単に死ねないなあって……ふふ、」
「……さすが、うちの最強さん」
「ふふっ、しょおくんも最強だよ？
ニュース、ちゃんと読んでくれてありがとうっ」
「潤、………キスしていい？」
「聞かないで……」
上手くなった。
気持ちを吐き出すのも、前を向くのも。
本当に上手くなった。
上手くなりすぎるのはそれはそれで困るけど、
俺の葛藤まで見抜く潤は やっぱり
俺が好きになった人になんら変わりなくて、
酷く安心した。愛おしくなった。
「明日は？」
「明日も仕事。お留守番できる？」
「子供扱いしないで、ふふ」
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hiromigenking(プロフ) - こんばんは。 完結を泣きながら読み、「僕が、また。」を読み返し、「貴方と、僕と、僕達と」を読み返し途中ですが……。 何度読んでも、素敵なお話しですね。 怜さん、素晴らしい👏 翔潤が、嵐5人が愛おしいです。 また、素敵なお話しを待ってます。 (2023年4月12日 20時) (
レス) @page12 id: 9bb618aa13 (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます(o^^o)新しいお話も更新できように頑張ります〜！ (2020年9月16日 21時) (レス) id: 5c295cbcbe (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - おはようございます！ホント素敵なお話ですよね(*^^*)伶さんの更新と週末のまとめ読みが楽しみな今日この頃です(^^) (2020年9月12日 9時) (レス) id: d658bfc4bc (このIDを非表示/違反報告)
伶(プロフ) - あいさん» あいさん、ありがとうございます☆もう100点あげます！笑。 これからもよろしくお願いします(^○^) (2020年9月5日 13時) (レス) id: 5c295cbcbe (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます☆まだ完治もしてないし不安もあって切ないんだけど、翔くんやメンバーがそばにいれば潤くん見たい幸せな未来が見れるんじゃないかな？って感じて☆潤くんの側に４人がいてくれる安心感が幸せな未来を想像させてくれます( ＾∀＾) (2020年9月4日 11時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伶
| 作成日時：2020年8月9日 11時
