月明かりの下で、君と約束をしよう3 (ページ9)

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第八十三話ページ9

『ふぅ。』

ドラ｢君、腕が...！！｣

私は引っ掻かれた腕を見ると、少し血が流れていた。

『大丈夫よ、これくらい。』

私は自分のポケットから包帯を取りだし、応急処置を済ませる。

『それより、貴方何やってるのよ！
挨拶もしないで近寄ると、とっても危険だって言われたじゃない！』

私は尻餅をついていたドラコに手を差し伸べ、立たせた。

バックビークは私に近寄ると、ごめん、と言っているかのように嘴で私を撫でた。

『(大丈夫、バックビークは悪くないわ。)』

私は優しく撫でてあげた。

ハグ｢たいしたもんだ。
たった数十分で、ここまで懐かせるとは。｣

私はハグリッドやみんなに褒められてしまい、少し恥ずかしくなった。

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ロン｢あんな奴、助けなくて良かったのに。｣

『彼が傷ついたら可哀想でしょう？』

ハリ｢でも、そのせいで君が傷ついた。｣

『私は良いのよ。他人を危険にさらしたくないの。』

ロン｢君って、本当に優しいよな。あんな酷いやつ、僕ならほっとくよ。｣

『あら、そう？
彼だって良いところ沢山あるのよ。』

ハリ｢マダム・ポンフリーに言って直ぐに治してもらおう。
僕もついていく。｣

『こんなか擦り傷、すぐ治るわ。
それに、私特製の薬があるから大丈夫。』

そう言うと、私たちは急いで次の授業の場所に向かった。