月明かりの下で、君と約束をしよう3 (ページ7)

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第八十一話ページ7

すると、みんなは後退りしてハリーだけが取り残されてしまう。

ハグ｢よし、ハリー。いいぞ。｣

ハグリッドはそう言いながら、バックビークに餌をあげた。

ハグ｢いいか、ヒッポグリフが先に動くのを待つ。...それが礼儀だ。
傍まで行ってお辞儀をして、向こうがお辞儀を返すのを待つ。
...返したら触ってもいいと言うことだ。｣

ハリーはバックビークの前にゆっくりと出て行き、ハグリットから言われたとおりに頭を下げる。

やがて、バックビークは前足を降りお辞儀を返した。

ハリ｢ええぞハリーやったな。
...ようし、今度は嘴に触ってみろ。
ゆっくりだぞ...ゆっくり。...焦るなハリー。｣

ハリーはゆっくりとゆっくりと近づいていき、バックビークもそれに従ってハリーの手に近づいて行った。

ハグ｢よくやった、ハリー。｣

みんなはハリーの姿を見て拍手をする。

ハグ｢他に挨拶する奴は？
サクラはどうだ？｣

私はゆっくりと前に出た。

バックビークと目が合う。

私はさっきのハリーのようにゆっくりとお辞儀をした。

バックビークもお辞儀を返してくれた。

私が近づく前にバックビークから近づいてきた。
そして嘴で私をつんつんと優しくつつく。

『ふふ、くすぐったいわ。』

その行動は、私に撫でて欲しいと強請っているようにもみえた。

ハグ｢こりゃたまげた。
ヒッポグリフが自分から行くなんて、滅多にありゃしねぇ。
特に、バックビークはな。｣

ハグリッドはサクラに拍手！と言って、みんなも大きな拍手をしてくれた。