第九十八話 ページ24
休暇の前に、また一度ホグズミードに行く日があったが、私は行かずにホグワーツでスネイプ先生と魔法薬学の予習をしていた。
『先生、脱狼薬なんて作って誰に渡すんです？』
セブ ｢サクラには関係ない。それから以前も携行した通り、こういうことに首を突っ込まない方が身のためだ。｣
はーい、と返事をすると、私も先生の手伝いを始める。
セブ ｢...私がこの前に言った約束は覚えているか、サクラ。｣
私はギクッとして、スネイプ先生の方を見る。
これは説教をされる雰囲気だ...
『こ、この前って、いつでしたっけー』
セブ ｢とぼけるな。｣
スネイプ先生は私のポケットから、 " ある薬 " が入っていた容器を取る。
もうほとんど無くなっている。
セブ ｢...使ったのか？｣
『だって、仕方なかったんですもん。』
セブ ｢緊急の時だけだと、言っただろう。｣
『...はい。でも、またとれば...』
セブ ｢一粒の涙の量はたったの数ミリ、それにその日に取れる涙にも限界があるだろう。何度言えば分かる。｣
私はため息をついた。
セブ ｢君に何か起きたら、エディとラナに合わす顔がない。｣
私はごめんなさい、とだけ言った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そして、すぐにクリスマス休暇が始まろうとしていた。
今年はエマも一緒に家に帰ることにした。
汽車に乗ろうとした時だ。
私はドラコに呼び止められた。
ドラ ｢やぁ、サクラ。元気か？｣
『あ、ド、ドラコ。元気かって？ええ、とっても！...その、もう汽車に乗らなくちゃ、また休暇明け。』
ドラ ｢あ、ああ...｣
私は急いでドラコに別れを告げ、エマのコンパートメントをさがした。
あの告白があってから、私は彼とまともに話していない。
私は高鳴っている心臓を落ち着かせるように深呼吸した。
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作者名：おむちゃ〜 x他1人 | 作成日時：2024年1月24日 20時
