月明かりの下で、君と約束をしよう3 (ページ19)

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第九十三話ページ19

ドラコside

ホグズミードの帰り道、サクラははしゃぎすぎたのか少し疲れていた。

『とっても楽しかったわ。
特にゾンコの店は面白かったわね！』

サクラは笑顔で僕に言う。

ドラ｢...サクラ。｣

僕は立ち止まり、彼女に向き合った。

『どうかした？』

ドラ｢サクラ、気づいているかもしれないが、僕は...｣

サクラは僕の瞳を真っ直ぐ見つめている。

ドラ｢僕は君が好きなんだ。
友達としてじゃなくて、ひとりの女性として。｣

周りの音が何も聞こえない。
聞こえるのは、僕の心臓の音と、サクラの小さなえｯ...という声だけだ。

『す...き...…？あ、あなたが私を…？！』

彼女はこれまで見てきたどの顔よりも、真っ赤にして口を開いた。

『す、すすすす、好き！？』

僕は思わず頭を抱えてしまう。

ドラ｢君の鈍さときたら...｣

『えぇっ、わ、私の事、貴方が？？だって、だってそんな素振り、え、え？！』

サクラの顔からまるで湯気が出てそうなくらい赤かった。

そして、オーバーヒートしたのか彼女は倒れてしまった。

ドラ｢おい、しっかりしろ！｣

全く、本当に困った奴だ...

僕の方が恥ずかしいよ。

僕は彼女を抱えて、グリフィンドールの寮まで行き、グレンジャーに彼女を託した。