第八十九話 ページ15
ホグズミードの予定が発表された時のことだ。
ハーマイオニーは小さい声で私に話しかけた。
ハー ｢ねぇ、貴女ドラコと抱き合ってたの？｣
『えっ！！
...な、なんでそれ知ってるの』
ロン ｢ほらな、嘘じゃないだろ？｣
ハー ｢誰も嘘だなんて言ってないわよ。｣
『なんで2人とも知ってるの！？//////』
ロン ｢僕らだけじゃない。ハリーも、エマも知ってる。｣
私はハリーを見る。
ハリーはわざと目を逸らした。
ロン ｢というか、ファンクラブの人は全員知ってるだろうね。｣
『ファンクラブ？』
ハー ｢いえ、こっちの話よ。｣
ロン ｢でも、マルフォイは...｣
ロンが何かを言いかけたが、ハーマイオニーが肘で彼を叩いて黙らせる。
ロン ｢なんだよ、ハーマイオニー。｣
ハーマイオニーはスリザリンの席からこちらに来ようと歩いてきたドラコに気がついたようだった。
水を打ったように静まり返る。
ドラ ｢サクラ。｣
みんなの前で名前で呼ばれてしまい、不覚にもドキッとしてしまう。
『は、はい！！』
ドラ ｢ " 約束した " ホグズミードの件だが、待ち合わせは玄関ホールで良いかい？｣
グリフィンドール生徒達は勿論、スリザリンやハッフルパフ、レイブンクローまでもザワザワとしている。
『ええ、いいわね。そうしましょう。』
みんなに注目されることに慣れない私は、恥ずかしくてカッと頬が熱くなる。
ドラ ｢じゃあ、楽しみにしてる。｣
それだけ言うと、ドラコはスリザリンの席の方に戻って行った。
この時、後にグリフィンドールの生徒から質問攻めになるとは思ってもみなかった。
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作者名：おむちゃ〜 x他1人 | 作成日時：2024年1月24日 20時
