第八十六話 ページ12
ネビ ｢赤いハンドバッグを持って...｣
ルー ｢声に出さなくても、思い浮かべるだけでいい。
私がタンスを開けたら君はこう思い浮かべるんだよ。｣
ルーピン先生はネビルに耳打ちする。
ルー ｢出来るかな？
...じゃ、杖を構えて。
いち、にの、さん。｣
ルーピン先生はタンスの取っ手に向かって、杖を向けた。
すると、扉が開き、中からスネイプ先生そっくりのボガートが出てきた。
ルー ｢さあ、思い浮かべて。｣
ネビルは杖を構えて、スネイプ先生に向かって呪文をかけた。
たちまちスネイプ先生の服装だけが、ネビルのお祖母様の服になった。
ルー ｢良いね！傑作だよ！
さぁ、一列に並んで！｣
ルーピン先生は私たちをタンスの前に一列に並ばせる。
ルー ｢自分の一番怖いものを思い浮かべて、それをどんなおかしな姿に変えるか。
では、次はロン。｣
ロンは杖を構えて、前に出る。
ボガートは毛むくじゃらの大きな蜘蛛に変身した。
ロン ｢リ、リディクラス！｣
すると蜘蛛に、ローラーシューズを履かせて立ち上がれないようにする。
ルー ｢さぁ、次はサクラ。やってごらん！｣
私も杖を構えて、前に出た。
するとボガートは蜘蛛から " あの少年 " に変わった。
『トム...』
トムはゆっくりと私に近づいてきた。
私は杖を彼に向ける。
トム ｢僕を殺す気かい、ユリア。｣
私に話しかけて近づいてくる。私は目を閉じた。
『...リディクラス。』
トムにそっくりなボガートは、人形に変わった。
本当に声までそっくりだ。
私はまた頭痛がしてきた。
ルー ｢大丈夫かい、サクラ。｣
『はい、何ともありません。』
妙な空気にしてしまったが、それ以上何も言わなかった。
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作者名：おむちゃ〜 x他1人 | 作成日時：2024年1月24日 20時
