月明かりの下で、君と約束をしよう3 (ページ2)

今日:7 hit、昨日:15 hit、合計:18,574 hit

第七十六話ページ2

夏休みの半分はハリーたちと漏れ鍋で過ごした。

フレ｢姫、前より大人っぽくなったんじゃないか？｣

『そうかしら...？』

私からすれば、みんなが大人っぽくなってきたと思う。

『あら？今日はジョージと一緒じゃないのね。』

するとフレッドは、あそこにいる、と指を指した。

確かにジョージはいたが、妹のエマも一緒だ。

『え！』

私は2人の雰囲気でわかったような気がした。

フレ｢姫が思ってること、だいたい当たってるぜ。それじゃあ、俺たちも仲良くするとするか。｣

フレッドが私に抱きついてこようとしたので、するりとかわす。

『か、過激なスキンシップは禁止です！』

フレ｢流石、姫。｣

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ホグワーツ行きの汽車に乗ると、コンパートメントをさがした。

ハー｢空いているの、ここしかないわ。｣

そこも３席しか空いてない。

『また後で合流しましょう！』

私はエマたちと一緒に乗ることにした。

しばらくして、まだホグワーツに着いてもいないのに、急に汽車が止まった。

様子がおかしい。

私はエマたちにここにいて、と言うと通路に出た。

体の内側が冷たい。

まるで心が凍らされてしまいそうだ。

ﾃﾞｨﾒﾝﾀｰ
吸魂鬼

通路の先にいる黒い生き物は魔法界でもっとも忌まわしく邪悪な存在、吸魂鬼だった。

確か、吸魂鬼の対処法は守護霊の呪文だったはず。

夏休みにパパとママに教えて貰っていたが、まだ習得中だった。

ハリーたちのコンパートメントに入って行った吸魂鬼に向かって、私は杖を向けた。