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「あのね、ニカ。大事な話があるの。屋上の踊り場で待ってるから来てくれる？」
数日後の放課後。
突然山野が俺のクラスへ来て、改まった言い方で話があると言った。
その表情は硬く、どこか緊張しているように見える。
話ってなんだ？
・・・え、待てよ。
放課後
人気の無い屋上の踊り場
緊張
まさかこれは、告白フラグでは……！
んふふふっ。
もしかして俺らって両想いじゃん。
にやける口元をなんとか抑えて階段を上って、山野が待つ踊り場へ向かった。
「よっ。こんなとこ呼び出して、何？どしたの？」
あくまで俺は何も知りませんて顔して聞いてみる。
「誰かに聞かれたくなくて。こんなとこ呼び出してごめんね？」
「いいっていいって。んで？」
「うん。実は私ね……ニカの指が大好きなの。」
「………は？えっ、あ、うん……それはどうも。」
え、待って。
これなんの話だ？
「ニカのことも大好きだよ。」
「えっ……！」
やややっぱり告白か？
「でもね、もうニカの爪ケアしてあげられなくなっちゃったの。ほんとごめんっ！！」
「はあああ！？」
だからっ、なんの話だよ！
さっぱり意味がわからず、今の俺はアホな顔してると思うわ。
それなのに山野は至極真面目な顔して俺を見ていて。
「親友のニカだから信頼して言うね？私、横尾先生と付き合うことになったの。」
「はあああ！？」
「そういうことだからっ。ニカは春木ちゃんでしょ？見てればわかるよ！じゃね！」
“ ニカ頑張れ！” とか言いながら階段降りて行っちゃったけどさ。
Aはミツと付き合ってるんだわ！！
失恋してんだわ、俺！！
そんでもって山野に振られてしかも相手はあのヨコセンだと！？
鬼より怖いヨコセンまでも生徒に手ぇ出しやがって、この学校どうなってんだよっ！！
くそっ！
大学生まで童貞決定かよ。
絶対、大学デビューしてやる！
◇
「おまえなー、こんな大学でなに浪人してんだよ。来るの遅いわ。」
「だって仕方なかったんだって。失恋の痛手で……」
「ふ、ダサっ。けど失恋には新しい恋っつーことで、今日ある飲み会来いよ。」
「新しい恋か……。うん、行く！」
「んじゃ決まりな！あとで連絡すっから。」
カズマからの誘いで参加したこの飲み会で、学校一のマドンナが俺の彼女になるなんて、これっぽっちも思っていなかった。
END
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にかみつば(プロフ) - ななこさん» わー！嬉しいです(^-^)横尾さんの不器用なツンツンした優しさが私も大好きです！横尾担の方に好きと言ってもらえて感激です☆ (2021年5月21日 10時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 横尾先生の話めっちゃ好きです！私横尾担なので不器用だけど可愛い横尾さんを書いてもらえて嬉しいです♪ (2021年5月21日 10時) (レス) id: 5b7031692d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2021年5月20日 10時
