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「ぬか床の手入れとかしてる姿見たら、惚れちゃうわな。」
「なにそれっ。昭和の女臭、すごっ。なんかエプロンじゃなくて割烹着とか着てそー！」
「んははっ、それもいいな。普段は短けえスカート穿いてんのに、料理するってなったら白い割烹着、身につけんの。」
ギャップ萌えってやつ？とか言いながら北山先生は楽しそうに笑ってるけど……
その割烹着、私に着せて妄想してたってことだよね！？
ヤバい、にやけるっ。
「じゃあ、先生の理想像ってぬか漬けが作れる奥さんってこと？」
「まあな。あー、あと、花とか枯らさない女。」
「花………。」
先生って見た目とか言うことはチャラいのに、実は古風な女が好きなんだね。
私、花とか観葉植物とか無縁の生活してるしなぁ。
「あっ……！わたし、環境委員だ！」
「は？なに、急にどうした。今日、委員会ないだろ。」
「わたし、花壇の水やりやってるっ！ちゃんと枯らさず育ててるっ！」
「ぷっ……ふははっ。偉いじゃん。いい奥さんになれそうっすね。」
「えへへ。」
北山先生に褒められた！
いい奥さんになれそうって言われた！
環境委員になってよかったって初めて思えたかもっ。
「じゃあ、わたしに必要な物はぬか床と割烹着ってことかっ！よしっ、メモった。」
「は？いや、勉強だろ。授業でてこいって、マジで。」
「じゃあ、先生。目ぇ瞑って？」
「はぁ……もうなんだよ。」
素直に目を瞑ってくれる北山先生の睫毛が長くて、つい見惚れてしまいそうになる。
ちゅっ────
「あっ、おい。」
「ふふふっ。今のは、いってきますのキスだもん。」
「おい、A。学校ではダメって言ってんだろ？」
「あっ、先生だって学校でAって呼んだらいけないんだ。」
「………ほら早瀬さん、授業に戻りなさい。」
「ふふっ、はーい！」
「ったく……。」
先生のため息を背中で聞きながら、私はるんるんで調理室へ向かった。
END
終わり
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にかみつば(プロフ) - ななこさん» わー！嬉しいです(^-^)横尾さんの不器用なツンツンした優しさが私も大好きです！横尾担の方に好きと言ってもらえて感激です☆ (2021年5月21日 10時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 横尾先生の話めっちゃ好きです！私横尾担なので不器用だけど可愛い横尾さんを書いてもらえて嬉しいです♪ (2021年5月21日 10時) (レス) id: 5b7031692d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2021年5月20日 10時
