1 北山先生 ページ22
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「あっ。北山先生、みーつけた！」
３時間目の授業が始まる前にこっそり抜けて屋上へ行くと、そこには先客がいた。
「こんなところでサボっちゃいけないんだ〜。」
「………なんだよ、早瀬かよ。」
「教師なのにサボってるし寝ながらタバコも吸ってたって、校長先生に言いつけちゃおっかな〜。」
「ふっ。俺はこの時間、授業ねーから休憩してんの。サボってんのはおまえだろーが。」
「あはっ、たしかにー。」
ベンチに寝転がって空を見ながら煙草を吸っていた北山先生が身体を起こして、やっと私のことを視界に入れてくれた。
「今、なんの授業？」
「家庭科で調理実習。」
「なんだよ、勉強じゃなくて美味いもん食えるなんてラッキーじゃん。出てこいよ。」
「だって、クレープなんだもん。わたしダイエット中だから食べたくないし。」
北山先生ってＪＫ心がわからないんだね。
まあ、熱血教師って感じで昭和臭すごいし、わかるわけないか。
「だからか？この間の調理実習もおまえが消えたって、南山先生が心配してたぞ。」
「えっ、南山先生？」
「そう。」
あの若くて綺麗でナイスバディーなパーフェクトティーチャー？
私の担任でもない北山先生にそんな話をするなんて、ふたりはかなり親しい関係なんだ……ってちょっとへこむ。
「単位足りなくなるぞー。」
「だって唐揚げなんてダイエットの敵だよ？油臭くなっちゃうし、やだったんだもん。」
あの日は、夜に北山先生と会える日だったから、いい匂いでいたかったし。
「だもん……てなー。料理できないと、嫁に行けねえぞー。」
「今の時代、料理なんてネットみたら大概なんでも作れちゃうと思うけどな〜。」
「可愛くねーの。」
「ふふっ。でも、好きでしょ？そんなわたしのこと。」
「……。」
えっ、無視？無視ですか？
「なんか言ってよっ。わたしがイタイ女みたいじゃん！」
「………夕飯にぬか漬けが出てきたら、もっと好感度上がるんだけどな。」
「ぬか漬け？」
「そう。」
北山先生ってそんなに漬け物が好きだったのかと、新しい情報が得られて嬉しくなる。
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にかみつば(プロフ) - ななこさん» わー！嬉しいです(^-^)横尾さんの不器用なツンツンした優しさが私も大好きです！横尾担の方に好きと言ってもらえて感激です☆ (2021年5月21日 10時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 横尾先生の話めっちゃ好きです！私横尾担なので不器用だけど可愛い横尾さんを書いてもらえて嬉しいです♪ (2021年5月21日 10時) (レス) id: 5b7031692d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2021年5月20日 10時
