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tower of “BABEL”-18/O ページ44

･･･ちっこいニノの手の指先が触れる｡

｢ニノ!!!!!!!!｣

名前を絶叫して引き寄せるように手を伸ばせば、今度こそ白い手をがっちりと掴んだ｡

瞬間、腕伝いにニノの体重が乗っかり、ガクンと自分の視界も上下にブレた｡

足場にしていた鉄骨は既に消え去って、俺の体もニノと一緒に木の葉みたいに宙を舞った｡

・

・

・

Ｇ～～～!!!!!

Ｇ～～～!!!!!!!!

･･･東京タワーから真っ逆様に落ちていく自分に、強烈な重力がかかる｡

内臓が押し潰されて口から飛び出しそうな程の圧迫感と、強烈な風で息が出来ない｡

すでにニノは俺の腕の中で意識を飛ばしていて、固く目を閉じたままだ｡

･･･････冗談だろ？

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・

俺、このまま

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・

ニノと一緒に

・

・

･･･････ここで死ぬの？

･

･

走馬灯みたいに今までの体験が浮かんでは消えていく｡

よく言うよね･････｡

死ぬ前って、今までの人生が走馬灯のように流れるって･･･

でも････

冗談でしょ？

こんな･･････

こんなことで死んでくなんて

絶対に嫌だ･･･

まだこれからだって

やりたいことあったはずなのに

ニノだって････

ニノだって････････

こんな形で俺と死にたくなんて

ないはずだよ･･･

絶対に････

絶対に････････

・

・

・

・

････････死にたくない!!!!

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・

・

腕に意識を飛ばしたニノを抱いたまま、落ちていく俺に地面が迫ってくる｡

恐怖のあまりニノを抱き寄せた腕に力を込めてそのまま目を瞑った｡

その俺を、ある感覚が貫いていく｡

・

・

･･････あぁ

まただ･･･････

体中が焼け爛れるみたいに

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・

・

・

･･･････熱い｡

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・

･･････空いてる片腕をピンと伸ばして、俺は地面に叩きつけるようにその腕を振り下ろした。