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disappearance-消失-3 /O ページ4

ニノの言葉に、俺は思わず笑い出した｡

｢何だよ、ソレ(笑)
新手の冗談？｣

俺の言葉にニノは笑いもせず、思ってもみないことを口にする｡

｢オレ、今日仕事に行ってもテレビ局にも入れて貰えなかったんだ。
関係者以外立入禁止って言われて門前払いだった｡｣

｢何で？
そんなことある訳ないだろ?!
お前、また俺のことからかってるんだろ？｣

全然突拍子もないことを言いだしたニノに、俺は言い放つ｡

｢信じれないなら今から大野さんのとこ、行っていい？
詳しく状況を話したいからさ｡
さっきみんなとも連絡が取れたんだけど、おんなじような感じだから｡｣

｢連絡が取れてるなら、じゃあ、みんなで来いよ｡｣

そう言うと、ニノは

｢了解｡｣

と、短く返事をした後、電話を切った｡

･･･確かに注意深くテレビを見ていても、俺達のＣＭが一つも流れない｡

みんなが来るまでの間、居た堪れなくなってマネさんにコールしても、全く繋がらない｡

さんざん疑ってみたものの、電話のニノの声はあまりにも真剣で、よく考えれば嘘を言ってるようにも思えなかった｡

それでも『嵐』が消えるだなんて････

そんなこと在り得るのか？

･････心臓が早鐘をうっている｡

平穏で静かな一日を過ごすはずだったオフは、こうしてニノの手によって全く考えもしなかった方向へと動きだした｡

それは

これから俺達嵐に巻き起る

物語の始まりでもあった｡