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カーテンから漏れる陽光が、眠っていた自分を優しく照らす｡

｢･････ん････んん～!!｡
よく････寝たなぁ･･･｡｣

ひと伸びしてベッドのまくら元に置かれた時計を見ると、時刻はもう11時をまわっている｡

｢ゲッ!!
こんな時間なの？｣

もう一度伸びをした後、俺はやっとベッドから出てカーテンを開けた｡

外は快晴｡

窓を開けると、気持ちの良い春の風が部屋を吹き抜けていく｡

久しぶりによく寝た体は心なしか軽い｡

｢さぁ･･て、
今日は何すっかなぁ｡｣

すっきりした頭で俺はリビングに向かい、そのままテレビをつけた｡

『･･･世界に愛と平和を!!
我々が貴方を神の理想郷にお連れいたします････光の箱舟』

テレビが映しだしたのは、最近何かと話題の新興宗教の宣伝｡

それを横目で見ながら、俺はキッチンに向かいコーヒーを入れて、テーブルの上に置いてあった食パンを一枚取り出し、一口かじる｡

今日は久しぶりのオフ｡

ぽっかりと一日だけできたオフに、何をするといってもだいたいの相場は決まっている｡

溜まった洗濯物と、部屋の掃除だ｡

それでもまだ時間は余る｡

｢久しぶりに絵でも描こうかなぁ｡｣

くふふ♪

ちょとした優越感から、思わず口元がほころぶ｡

今日、俺は休みだけど

他のメンバーは仕事だしね♪

・

・

着替えを済ませて、のんびりとテレビを見ていると、ふいに携帯が誰かからの着信を知らせた｡

｢は～い、誰？｣

携帯をとって画面を見てみると

『ニノ』

と表示されている｡

なんだよ、

アイツ今、仕事中じゃないの？

少し疑問に思いながら、俺はニノからの電話をとった｡