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Prologue ページ1

貴方は、今見てる現実が真実だと思いますか？

貴方は、今与えられている情報が全てだと思いますか？

日本書紀が編纂された時代から、時の権力者は情報統制を行い、真実の欠片すら我々に見せません｡

我々は、権力の中枢にいる一握りの人間が作り出す、虚構の世界で踊らされているにすぎないのです｡

これからお話する内容は、国家の中枢にいる一部の人間しか知らない･･･

最重要機密事項です｡

今は昔･････

我々が『神』と呼ぶ生命体が、水が存在しうる生命生存可能領域･･･ハビタブルゾーンを公転する地球を見つけた時のこと｡

『神』が住まう母星はそう遠くない未来、その中心に在る恒星の寿命が尽きようとしておりました｡

ハビタブルゾーンを公転し、水と大気がある星、太陽系第３惑星地球｡

この星に自らが適応できるかどうか、『神』は実験することにしました｡

予めその星を支配していた巨大生物を一瞬で滅ぼし、氷河期を生き延びた哺乳類の遺伝子を操作して、その実験は始まりました｡

『神』は、自分達の遺伝子操作によって作り出された生物を住まわせ、その星の様子を観察し始めました｡

一瞬でその生命の形態を変化させられたもの、試行錯誤して何度も作りなおされたもの、多種多様な生命体がこの星に溢れました｡

その生命の中で、『神』は他の生物を管理する生命体を作ることにします｡

作り上げられたのは、二種類の似ていて非なる生命体｡

高い知能を有し、仲間の死に花を手向ける心優しい
ホモサピエンス・ネアンデルターレンシス

同じく高い知能を有し、より好戦的な特性を持つ
ホモサピエンス・サピエンス

二種類の生命体を競合させた結果、好戦的な特性を持つ、我々人類が生き残ることとなりました｡

しかし人類は『神』からの命令を忘れ、この星の覇者となり地球を貪り始めます｡

･････神は怒ります｡

自分達が生み出した、地球にはびこるこの寄生虫の様な生命体を一掃しなくてはなりません｡

そうしなければ、いずれ自分達が住まうこの青き楽園は、寄生虫のような人類に食べ尽くされてしまうから｡

『神』は人類に、怒りの鉄槌を下すことにしたのです｡

そう････････

自分達がこの星に降臨する

『入植の日』のその前に････｡