With you【宜野座伸元】 (ページ5)

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それから私と慎也くん
常守監視官と秀星は食堂に移動し

職員の観察と共に昼食をとっていた

縢「それにしても嫌な職場だよな。今日日ネットに接続できない環境で缶詰とはね」

常守「ストレスケアは投薬頼みだもんね…大変だと思う…」

縢「こんな仕事に廻されるぐらいなら、潜在犯になったほうが余程いいぜ。少なくとも食堂の食い物は収容所の方が断然マシ」

常守「でもここの人たちのPSYCHO-PASS色相、割と安定してるよ」

A「どんな場所でも、気晴らしの方法は案外簡単に見つかるものですよ」

常守「……？」

そんな私たちの所へ郷田が近づいて

何か不審な点はあるかと尋ねたが
常守監視官は特にと答えた

するとガシャンという大きな音が
食堂内に鳴り響く

職員「…よぉ、黄緑野郎。今日もまた優雅に個室でランチかい？」

常守「……何ですか、あれは。ひどい…」

郷田「あぁ、あれはいいんです。放っておいて」

常守「……は？」

目の前で行われていたのは
所謂"イジメ"

一人の職員を複数の職員が取り囲み
運んでいたであろう食事を蹴り飛ばす

そんな光景を見て
郷田は微笑みながらよくあることだと話した

娯楽の少ない環境で鬱憤のはけ口として
一人ああいう立場の人間がいるだけで

グループ全体のストレスケアができるのだと

郷田「彼は彼で役に立っている。ああいう役回りが相応しいからこそ、シビュラにこの仕事を勧められたんじゃないですかね」

狡噛「それを笑って見過ごせるあんたも、ここの責任者がお似合いってわけだ。シビュラシステム様々だな」

そう言って慎也くんは
黄緑野郎と呼ばれた職員に手を貸した