Cinderella27 ページ28
所々”大好きな”お兄ちゃんを
強調していたことに呆れつつも
真面目にそう話した及川さん
どうするのかと問うその目は
俺を試しているようだった
国見「…俺は、王子様の務めを果たします」
及川「…はぁ〜。ま、仕方ないよね。すーっごい気に食わないけど」
国見「というかさっきの話。シンデレラに憧れてたのは初めて聞きましたけど、他はだいたい知ってました」
及川「うそっ!?」
国見「Aから聞いたんで」
及川「そこまで国見ちゃんを…うーん」
国見「どういうことですか?」
及川「Aは昔から病院で友達ができても、退院したら離れちゃうから。別れても悲しくないようにって、あまり深く関わらないようにしてたの」
国見「それは聞きました」
及川「ん゛ん゛っ……で、そんなだからあまり自分のことを他人に話したがらなかったわけ。Aは別れる時、絶対に”またね”って言わない。必ず”さよなら”。次を期待しないから、何も話さない」
言われてみると
会ったばかりの頃
別れ際にAが俺に言ったのは
”さよなら”だった
でも会う回数が増える毎に
”さよなら”が”またね”に変わっていって
昨日だってAは
”またね”と言って俺を見送った
及川「そんなAが、国見ちゃんにはいろんなことを話した。また明日も会えるって期待するようになった。…王子様として、合格…だよね」
国見「…ひとつ、聞いてもいいですか」
及川「何?」
国見「何故最初から、俺とAを近づけようと思ったんですか。思い返せば、何かと理由をつけては俺を保健室に行かせようとしてましたよね。及川さんなら俺を、Aから遠ざけるかと思ったのに」
及川「本当はそうしたかったけどさ〜。…言ったでしょ。王子様と出会うことは、Aの夢だったんだもん。俺は叶えてあげたい」
国見「……フフッ」
及川「国見ちゃん!?」
国見「ただの妹大好きなシスコンだと思ってましたけど、意外と良いお兄ちゃんやってるんですね」
及川「酷くない!?俺はいつでもAのことを第一に思ってるよ!」
国見「妹の恋に手助けしたこと、後で後悔しないでくださいね」
及川「なっ!?…Aは俺のことだーい好きだし、これからもAの一番近くに居るのは俺なんだから大丈夫だよ!」
国見「…近々兄離れさせるんで、諦めてください」
及川「国見ちゃん……やっぱりお前にAはやらん!!!」
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きなこ - もっと国見ちゃん好きになったー!´ω`* (2017年4月2日 18時) (レス) id: 5dd281500c (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - …最高 (2016年12月4日 20時) (レス) id: ff3fc0e880 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 国見ちゃん、お幸せに~(涙) (2016年4月1日 1時) (レス) id: 09d69c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
来 晴雫丸@チョコアイス信者 - ブワッツ 国見ん〜 (2016年2月19日 2時) (レス) id: 81cf7cd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - ぷにっきーさん» ありがとうございます!ファンタジー要素入れつつ幸せな様子を書きたかったので、そう言って貰えて嬉しいです^^これからも頑張ります! (2016年2月8日 8時) (レス) id: 045a0ed3fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月 | 作成日時:2016年1月8日 2時