Cinderella24 ページ25
A「…家、ここ」
国見「あ…そう」
一度好きだと自覚してしまうと
Aと過ごす時間は
あっという間に過ぎてしまう
A「意外と早かったなぁ…」
国見「…疲れたりとかしてない?大丈夫?」
A「うん、大丈夫。送ってくれてありがとう」
国見「ん」
A「今日は楽しかったよ。本当…連れて行ってくれて、嬉しかった」
国見「別に。こんなことで良ければいつでも付き合うし」
A「ふふっ。ありがとう」
国見「…それじゃ」
A「うん、また明日ね。気をつけて」
少し名残惜しそうな顔をするAに背を向けて
来た道を引き返す
俺も…もう少し一緒に居たかったかも
A「っ…英!」
国見「…?」
しかし2、3歩歩いたところで
Aが俺を呼び止めた
国見「なに?」
A「私…英のことが好き…」
国見「っ!?」
あまりにも突然のことで
普段は冷静なはずの思考が真っ白になる
Aが俺のことを…好き……?
真っ赤な顔で
だけど真っ直ぐに俺を見つめる瞳が
それは嘘なんかじゃないのだと語っていた
国見「A…」
A「…っ、本当…だから。それじゃ!」
国見「ちょっ…おい!」
それだけ言い残して
Aは家の中と入って行った
つい伸ばしてしまった行き場のない右手を
重力に引かれるようにそっと下ろす
国見「言い逃げかよ…」
それから家に帰って
夕飯を食べて
風呂にも入ったけど
あんまり覚えていない
気がつくとこうしてベッドの上で
ぼーっと天井を見つめていた
素直に嬉しいって思うのと
先に言われて悔しいって思うのと
Aはいつから
俺のことを好きだったのだろう?
カフェで話していたことが本当なら
インターハイを見に来たとき
Aは既に俺のことを見つけていた
もしその時から意識してくれていたのなら
あの時保健室で出会ったのは
もしかして運命…!?
国見「っ……うわ…俺気持ち悪……っ!?」
俺らしからぬ乙女思考に寒気がして
思わず枕に向かって叫んだ
ほんと…
Aと出会ってから
俺が俺じゃないみたいだ…
652人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きなこ - もっと国見ちゃん好きになったー!´ω`* (2017年4月2日 18時) (レス) id: 5dd281500c (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - …最高 (2016年12月4日 20時) (レス) id: ff3fc0e880 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 国見ちゃん、お幸せに~(涙) (2016年4月1日 1時) (レス) id: 09d69c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
来 晴雫丸@チョコアイス信者 - ブワッツ 国見ん〜 (2016年2月19日 2時) (レス) id: 81cf7cd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - ぷにっきーさん» ありがとうございます!ファンタジー要素入れつつ幸せな様子を書きたかったので、そう言って貰えて嬉しいです^^これからも頑張ります! (2016年2月8日 8時) (レス) id: 045a0ed3fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼月 | 作成日時:2016年1月8日 2時